良リメイク。感想「ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者 うしろに立つ少女」他、限定版について【Switch】

2021年7月20日

ニンテンドースイッチ「ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者 うしろに立つ少女」のCOLLECTOR’S EDITION(限定版)を購入し、クリアしての感想です。
 

はじめに

ファミコン探偵倶楽部は昔ファミコン版をプレイして大好きなゲームの1つです。
ファミコン版、スーファミ版共にリアルタイムでプレイしていました。

スイッチでリメイク発表されたときは「本当に!?」とまさか驚きで、嬉しかったのでしたが、正直、初回発表時のPVでは微妙だったのが本音です。

初回発表時のPV

 

理由はキャラクターデザインやUIデザインが気になったんですよね。

近年はシリーズの新作やリメイクで「コレジャナイ」作品も増えているので、「まあ、そういうもんだろう…」とあまり期待しないようにしていました。

ですが、一度延期し、再度のPV発表の際は期待が高まりました。
UIが良くなり、特にLive2Dのようなキャラのアニメーションが良かったからです。
 

延期後のPV

 

さて、以下からは実際にクリアしての感想です。
物語のネタバレもあるのでご注意ください。
 

リメイク度

ファミコン版、スーファミ版(以下原作)をリスペクトしていてすごく良かったです。
新規向けというよりは、原作を大事にして昔のファンを意識した作りになっていたように感じます。

しかし忖度無しで言うと、原作と比べ、許容範囲な細かい不満点がいくつかと、後述する非常に不満な点があるのですが、それでもちゃんと原作の坂本賀勇さんも関わっていたり、総合的に見ると原作リスペクト度と今風へのアレンジ加減が良かったですね。
何よりまさか令和の時代にファミ探が出ることが嬉しかったです。
 

アニメーション

Live2Dのようなアニメーションが凄く良かったです。

原作がファミコンの静止画なので、往年のプレイヤーにとってはその「静止画」が記憶に染みついています。
なので、それを無理やり今風に豪華に3D化のアニメーション、セル絵のアニメーションで動かされても「これはイメージと違う」と違和感が出てしまうんですよね。

そういった意味で、静止画ベースでちょっとだけアニメーションさせるのがすごく良かった
わけです。

こういったテキストアドベンチャーゲームは、昔から立ち絵の切り替えや差分で見せる手法がありますが、加えて今回のようにLive2Dのようなアニメーション、しかも1シーンごと手作業でやっていたのはこだわりと手間を感じました。
 

ボイス

 

採算が取れるかも分からない古いアドベンチャーゲームのリメイクのために有名声優起用、更にフルボイスにしたのが良い意味で意外でした。

特に橘あゆみ役のキャスティングが皆口裕子さんなのは最高でした。
BS探偵倶楽部で橘あゆみ役をされていたからです(と言いつつ、未プレイですが…w)。

それもあって、他の声優も皆口さんを軸とした布陣にしたように思います。

主人公役は緒方恵美さんですが、当ブログでもエヴァの記事を沢山書いている程、エヴァ好きな私しては良かったですね。
ちなみに緒方恵美さんのネットラジオ「緒方恵美の咆エールROCK!」で私がファミコン探偵倶楽部で投稿したネタが読まれました!
是非聴いてみてくださいw
ファミコン、スーファミの思い出!/海外で働く友達に聞いたワクチン事情★第77回
 

また、声優のキャスティングは売上にも関わってくるので、演技力やネームバリューの他にもツイッターなどでの発信力がある人という観点でも選ばれているんでしょうね。

緒方恵美さんもそういった条件に加え、たまたま映画のシンエヴァ公開後にファミ探も発売されたタイミングであったり、元々スーファミ版であったうしろに立つ少女のお遊びでのレイ・アスカのギャグもあるからかもしれませんw
天地役の杉田智和さんも発信力あるのはもちろん、ゲーム好きで元々ファミ探も好きなのもあるでしょう。
 

個人的には善蔵の声のイメージや丸山警部の声が良いですね。

全体的に見るとキャスティングは良いと思うのですが、10~20代の女性キャラにアニメ声の声優が多いのには違和感がありました。
私はファミ探は「アニメアニメしている」イメージはないので、もうちょっと一般的なの声の高さの人もいて良かったのではと感じるからです。
そういった意味で特に葉山先生役の小林ゆうさんのキャスティングは良かったです(葉山先生は30代ですが)。
 

BGM

 

特にうしろに立つ少女のアレンジ全般が良いですね。
メロディーラインはスーファミでアレンジされたものそのままですが、音源のアレンジが素晴らしいです。
元々うしろに立つ少女の曲はマイナー調で青春、哀愁、ノスタルジーを感じさせる曲が多いのが特徴的ですが、今回はタイトル、調査、警察署、エンディングが凄く良くて好きです。

 
警察署はスーファミ版で初めて登場した曲ですが、本編で1回しか使われないのがもったいない程のクオリティですねw

 

 

消えた後継者の方はファミコン版通りの短いメロディーのループになっていますね。
もうちょっとアレンジを主張しても良いのかなと思ったりもするのですが、下手に変えると原作原理主義者から文句も言われると思うので、やはりこうなるのかなと思いましたw
(まあ、オプションでファミコン版のBGMに変えられるので、どうしてもアレンジが良くないと思う人はそこで切り替えれば良い話でもあるのですがw)

消えた後継者では元々ファミコン版から「聞き込み」が大好きでした。

 

今作の制作はシュタインズ・ゲートなどのMAGES.も参加していますが、スタッフロールを見ると、発売前の想像通りキャライラストと音楽はMAGES.でよく制作に参加されている方が担当しているようですね。

消えた後継者をクリア時はスタッフロールの流れる速度が早くて名前に気付きませんでしたがw
うしろに立つ少女をプレイしていたら、アレンジの音の使い方がシュタインズ・ゲートっぽいなと感じたのですが、スタッフロールを見たらまさに予想通りでしたw
(ちなみにシュタインズ・ゲートはリアルタイムでXBOX360版をプレイして好きでした)

ちなみに先程の作業用BGMは自分も作業用として聴きたいのも兼ねて私が動画をアップしたものです。
→私のYouTubeチャンネルはこちら
ファミ探の実況プレイもしているのでファミ探好きの人はチャンネル登録をしていただけたら嬉しいです。
 

キャラクターデザイン

発表当初は違和感があったのですが慣れましたね。

BGM同様、キャラクターデザインの方はMAGES.でよく仕事をされている方だけあって若い女性キャラクターは可愛いですね。
個人的に婦警さんが好きですし、ギャルゲっぽくない描き方でちゃんとキャラクターの個性が表現されている葉山先生が凄く良いですね。

反面、男性や女性の年配キャラを描くのは苦手そうなのが見て取れます。
(ちなみに田崎の母ちゃん、80歳なのに背筋がピンピンしてるのに違和感あるけどw)

キャラデザは賛否両論あると思います。
実際製品として発売された以上、後はユーザーがどう受け止めるかの問題だと思いますが、私は慣れましたし良かったと思っています。
 

グラフィック

特に背景の昭和感を表現したのが凄く良い着眼点ですね。
背景にレトロ感、昭和時代を思わせるモノが置いてあったりします。

元々ファミ探も昭和のゲームで昭和が舞台の作品です。
「物語の時代設定が現代」ですと、何か事件があったとき「スマホ使えば良いじゃん」と視聴者も思いがちです。
特にこういった推理モノではトリックにも影響するからです。
しかし背景で既に時代設定が昔であることを表現していて、そうした違和感が出ないようにしているんですよね。

オープニングのシルエット基調のアニメーションもシンプルながらにレトロと現代風の洗練さの塩梅さが良いですね。

タイトルロゴも素晴らしいです。
レトロ感と現代風の洗練さを合わせたバランスさ、そして縦書き・縦長にしていることが凄いです。
一般的にロゴは横書き・横長が多いですが、それはゲームはもちろん、広告やwebサイトなどの表現媒体として汎用的に使いやすいからがあります。
そうした理由で縦長のロゴは使いづらいので避けられがちですが、よくこれでデザインを作ってそして通したなぁと感服しています(それはさすが任天堂だからでしょうかw)。

ちなみにファミコン版からですが、ゲーム全般のグラフィック面が良いと思うのは、プロデューサーの坂本賀勇さんが大阪芸術大学芸術学部デザイン学科卒業らしく、初期任天堂ゲームでもデザイナーとしてやっていたからなんでしょうね。
社長が訊く 坂口博信×坂本賀勇
 

UI/UX

UIデザインは最初の発表時は残念に感じましたが、製品版はすごく良くなったと書きました。
UIのウィンドウデザインは白の一本線でアンティークさと現代風の洗練さ、画面の邪魔にならないシンプルさがあって良いですね。

反面、UXというか、操作性として、カーソルのレスポンスが遅くてひっかかりがあって間違って押してしまうことがあるのは残念です。
これはもしアップデートがあるなら改善してほしいです。

また、セリフの表示が終わったと思ってボタンを押したら、実はまだキャラクターのアニメーションが終わっていなくて飛ばしてしまうことが数回あったのが残念ですね。
(AUTOにすれば問題なかった?)
 

演出

良くなったところもあれば残念なところもありました。
全般的に良かったのですが、特に印象に残っている、覚えているものを挙げていきます。

良いところ

後継者の最後の空木探偵事務所の「おかえりなさい」のシーン追加。
家族もいなかった主人公がラストでは綾城家の後継者だったと知りますが、自分の居場所は空木探偵事務所であると感じられて良かったですね。
 

消えた後継者で後半の回想シーンで病床でユリが手紙を書いているシーン、よく見ると文章をちゃんと手紙の内容通り1行1行書いているアニメーションになっているんですよね。
重要なシーンなので手抜きをせず、こだわっていたのが良かったです。
 

演出というか構成にあたりますが、1章が約1時間くらいで遊べるのがすごく良いですね。
(スーファミ版のうしろに立つ少女からですが。)

それは原作をプレイしていた人も大人になって、忙しい毎日でなかなかゲームで遊べる時間も少ない中で、1回のプレイでどれくらいの時間がかかるか予想できて、内容としてもキリ良く遊びやすいからです。
(ちなみにこの構成については以前、新サクラ大戦の感想記事で言っていたのを思い出しました。)

反面、これから何が起きるのかというネタバレになってしまうのがデメリットになっていますが😅
例えば「第一の殺人」では”これから殺人が起きてしまう”、”連続で殺人が起きる”とネタバレしています。
こればかりはスーファミ版で既にそういった構成で作られているので仕方ないんでしょうねw
 

良くないところ

・全般的に恐怖なシーンがマイルドになっていること

・後継者では衝撃的なシーンのBGMが♪デデデデーンと恐怖を演出したのが、今作は無くなっていること。
(BGMをファミコン版にすれば良いのですが、リメイク版にもそのイントロをつけてほしかったですね)

・消えた後継者でのアキラ死体。
原作では死体が腐っていた記憶で、ファミコン版では死体が遠間から見えていました。
今作では誰か分かるように示すためかアップで描かれ、パッと見て誰か分かるようにするため腐っていないのです。
つまり、最近殺された死体のように見えることです。
まあ、さすがに腐った死体をビジュアルで出すのはCERO的にも厳しいからの判断だと予想しますが…😅

以上はまあ許容範囲なのですが、うしろに立つ少女のラストの演出だけは非常に残念でした。

うしろに立つ少女のラストの演出はファミコン版はもちろん、それをアレンジしたスーファミ版は今見ても素晴らしく感じます。
今作のリメイクはスーファミを基調としているはずなのに、何故かラストだけが良くなかったんですよね。
以下にそれぞれのシーンの動画を貼りましたので違いをご覧ください。
※それぞれ再生ボタンを押すと例のシーンから始まります。

■スイッチ版(私の実況プレイ)

 

■ファミコン版

 

■スーファミ版

 

色々見ていて、スイッチ版は何故良くないのか、ちょっと細かいですがこれは言わせてくださいw
(長くて細かいので、興味ない人は読み飛ばしてくださいw)

・そもそもゲームのシステム上、ボイスとテキストのタイミングが合っていなく、ボイスよりも先にテキストが表示される仕様。
そのためボイスで喋る前に「俺が殺したからだ!」と先にテキストで表示されるために驚きが減る
→「俺が殺したからだ!」の前にボタンで送るNEXTがあったほうが良いと思います。

・日比野のアングルが俯瞰になってしまったことで、日比野の目線がプレイヤーを見ていなくて恐怖が減っている。
このシーン、更に左側に主人公のアップが追加されるため日比野が持っているナイフがほとんど見えないので更に恐怖感が減っている。
→目線の問題もあるし、映画やドラマ、漫画でも同様ですが、俯瞰アングルは視聴者に状況把握、客観的な心理効果を与えるんですよね(逆に煽り視点は恐怖さや威圧さが出るアングル)。
9章美術室で駒田が主人公を閉じ込めたシーンでは煽りアングルになっているのに、何故かこのシーンでは俯瞰なので不明です。
奥で浦部校長が死んでいるのを同時に見せるためですかね(封筒も見せる必要ありますし)。
ともあれ、そのような理由で過去作よりも、恐怖や驚きがかなり減ってしまっています。
この辺りはスーファミ版は日比野のバストアップで表情の変化、ナイフの強調など色々演出が素晴らしいですね。

・上記シーンでは日比野と主人公&あゆみを横から見たシーンが追加されています。
これはおそらく主人公とあゆみがどうなっているかを見せるための状況説明だと思いますが、それもユーザーが傍観者としてその場面を客観的に見てしまっているようで恐怖が減ってしまっています
ちなみにこちらのシーンでも日比野が持っているナイフがほとんど見えません
ナイフが見えないので日比野がこれまで人を殺してきた、これから主人公たちを襲おうとする恐怖や狂気さを感じられないのです。
もしこれがスイッチ版が初手のゲームでしたらそうは思わないんでしょうけど、ファミコン、スーファミ版のリメイクのため、どうしても比較してしまい恐怖感が減って感じるのが実状です。
(ここまで頑なにもナイフをあまり見せないのは、CERO的に学校の教師がナイフで少年少女(生徒)を殺そうとする描写がマズいから?…とも考えてしまいますが…w)

・鏡の前で日比野が追いかけてくる一連のシーン、これはグラフィック面ですが、原作のようにグラフィックのコントラスト色をもっと強くして恐怖感を出してほしかったですね。この場面は雷のフラッシュによる白色とそれによって光る日比野の黒のシルエットによって恐怖が映えるシーンなので。
また、日比野が迫り来ますが、主人公とあゆみのポーズがぼっ立ちのポーズでこれも恐怖さが減ってしまっています。
原作のようにこれ以上先は「行き止まりで逃げられない」と言った振り向き状態のポーズが良かったですね。
(おそらくリアルではぼっ立ちになるのが正解だと思いますが、あくまで演出としての場合の話です。)

・日比野がナイフを振り上げるシーン、原作のように雷が光ったところで静止として止めた方が良かったです。
その理由は静止画の方が恐怖をプレイヤーの想像力で補完、増長させることができるためで、この場面ばかりは逆にLive2Dのようなアニメーションが逆に良くなく、チープに見えてしまいました。
(実際はボイスで喋っている=ゲーム内の時間は進んでいるため、雷の光が止まっているのはおかしいのでこのようになったと思っています)

・日比野がナイフを鏡に刺すシーン。
このシーンも分かりやすさ重視か、アングルが横視点になっています。
そのためやはり客観的、傍観的なシーンに見えてしまって、プレイヤー自身の恐怖が減ってしまっているのです。スーファミ通りのアングルで良かったと思います。

鏡の中から洋子の死体が出てくるシーンはテンポが遅いので、スーファミ版のようにもうちょっとテンポが早めで良かったと思います。日比野は呼吸をする上下アニメーションで動いていますが、これも逆に静止状態で良かったと思います。

…とまあ、このシーンについては色々残念でした…😅
今でもスーファミ版を見ると素晴らしいと思っています。

余談ですが、スーファミ版から、鏡の中から洋子の死体が出てくるところ、何か音が聞こえますが、「たっちゃん、もうやめて」って言ってるんですね。
限定版のサントラで気付きました…!
これは怖い。
 

細かなテキスト修正

原作は容量などの都合から、会話もシンプルですが、今作では死んだ家族に初対面で話をするとき、「申し訳ございませんが」「恐れ入りますが」といったセリフから入っているのが良いですね(いや、昔もあったっけ?)。

ボイスで主人公の呼び方もその都度「あなた」「おまえ」「キミ」「探偵さん」「探偵クン」など色々変えているのも良いですね。

ただ、超細かいところですが、うしろに立つ少女の序盤、絞殺されたと言っているところがおかしいと推理小説をよく読んでいた知り合いから聞きました。
絞殺とはロープなど紐で絞め殺した場合のことを言うらしく、手で絞め殺した場合は本来は「扼殺(やくさつ)」と言うらしいです。

これはファミコン版からは絞殺と言っているの間違っていないのですが、原作はグラフィックの表現によってあざの形がよく見えないので問題なかったわけです。
しかし今回はグラフィックの描き方で手で絞め殺した風に見えたために齟齬が生まれてしまったということになります。

その指摘を聞いたときは、開発は分かりやすさ優先、原作そのままに「絞殺」にしたのかなと思いましたが、色々考えるとやはりグラフィックが手で絞め殺した表現になっていることからおそらく開発は気付かなかったのかなとも思います。
そもそも一般的に扼殺という言葉を知ってる人の方が少数派ですし、もし開発が気付いてたらあざの表現を変えていた可能性が高いでしょうし。
(いや、さすがに開発は気付いたのかもしれませんが、ちょっとどうしようもなかったり、分かりやすさ優先だったかもしれませんw)

まあ、この絞殺・扼殺の件は普通の人は気付かないところで細かい話ですが。
 

コストパフォーマンス

原作をリスペクトしたリメイクをまず目指したと感じたので、ゲームクリア以外に余計なアレンジやおまけ要素を追加していないのは予想通りでした。

私のような生粋のファンとしてはこれで良いのですが、新規や今どきの人からすると1作が4378円という価格に対してボリュームが少ない、言わばコスパが悪いと思う人が多いでしょうね。
ただ、昔のファミコン時代の一部ファンがいるゲームソフトのリメイクで、アドベンチャーゲームという性質上、今の時代そこまで売上の見込みがあるゲームとは言えないのが事実であり、そんな中で有名声優のフルボイス、イベント事の細かいアニメーションを使い、企業なので利益を出すことも考えるとその価格設定は仕方ないかなと思っています。

とは言え、今回は在庫リスク0のDL販売をメインにし、今回は海外発売もしている(ボイスは日本のままみたい)ということから長期的に利益が出るかもしれませんね。
DL版はメーカーのタイミングでセール割引などもできますし。
(言わずとも限定版はもちろんファン向けのアイテムです。)
 

私の実況プレイ動画

実況プレイを行いました。

消えた後継者1話の後半にはcollector’s edition(限定版)の中身の写真を掲載しています。

 

 

他のゲームより実況を控えめにしているのは、シリアスなシーンで実況の茶々を入れると興ざめするでしょうし、原作を知っているのでネタバレもできないからです。

更新頻度を基本1日1回にしたのも、アドベンチャーゲームというのはシナリオや犯人を知ったり、1度クリアするとコンテンツとしてすぐに消費されて終わってしまうゲーム性だからです。
私はファミ探が好きだからこそ、すぐに最後までネタバレせず、見る人が興味出たり気になった人が買ってくれれば良いな、と思って少しずつの公開をしていきました。

私も単純に動画の再生数だけを増やすためなら、最初から最後まで早々に動画を公開した方が効果が高いのは分かっていましたが、本当に好きなゲームだからこそ、このようなスタイルを取りました。
また、動画のサムネール画像も内容を知らない人の楽しみを奪うような嫌なネタバレにならないよう配慮して作ったつもりです。

この辺り、共感していただける人がいたら嬉しいです。
 

 

この動画ではその中の調査ファイルの中身を掲載しています。
 

総評・まとめ

良かったです。
もちろん不満もありますが、それでも総合的に良かったです。
こうした過去作のリメイクやシリーズモノを作るのは難しく、ユーザーそれぞれの好みや思いでもあるので賛否両論になりがちですが、私は良いと思いました。
やはり坂本賀勇さんも開発に参加、原作リスペクトの魂が入っていたからでしょう。

開発の方、わざわざこんな令和の時代にファミ探を出してくれてありがとうございます。

限定版の調査ファイル内のインタビューでMAGES.のプロデューサーはまた何か展開していきたいと言っていたので、BS探偵倶楽部のリメイク・リビルド(坂本賀勇さんは開発に関わっていなかったようですが)、主人公とあゆみの息子(孫?)のスイッチ探偵倶楽部など展開してもらえると嬉しいですね(半分冗談ですw)。
もし何か展開されるのであれば、この記事で書いた不満点は今後に活かしてもらえたら幸いです。
 

さて、こうした往年の古いテキストアドベンチャーゲームはなかなか売れない時代の中で発売してくれたことがすごく嬉しいです。
そして内容も満足いくものでした。

ゲームに限らず、作品というもの自体や過去作のリメイク(シリーズモノの新作含め)の場合、自分の脳内の理想通り100%になることはまずあり得ないと思っています。
そんな中で、今作は不満点はありつつも、それを許容できる範疇でしたし、今だからこそできる表現や新しさもあり、原作のリスペクトを感じた良いゲームでした。
 

余談ですが、アドベンチャーゲームは一度クリアしてしまえば終わりのゲーム性ですし、かまいたちの夜(ノベルゲーですが)からアドベンチャーゲームでもルート分岐・マルチエンディングと遊べるボリュームも増えましたが、今ではゲームすらプレイせずに動画で済ませられる時代になってしまったのが問題に感じています。
だからこそ、これからはその部分を払拭した面白いアドベンチャーゲームを出してくれることを期待しています。