「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」レビュー。初心者にオススメの将棋ゲーム【動画あり】
ニンテンドースイッチの「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」、3月の発売日に買いました。
それから私は定期的にYouTubeで実況配信プレイをしていますが、今更ながらブログにて感想を書いてみます。
公式PV
私の実況プレイ動画
■第1回目ライブ配信のダイジェスト版
良いところ
小さい子供から入門向けに最適
▲駒の動かし方から教えてくれます
私は駒の動かし方、四間飛車の美濃囲いくらいしか知らない初心者でしたが、このソフトのおかげで楽しく上達していると思います。
▲「人」…?
実際駒の動かし方から教えるゲームなら他にもありますが、このゲームのシナリオモードはアドベンチャーゲーム仕立てで、段階的に将棋を教えてくれます。
ゲーム中のセリフにはルビも付いていたり、世界観や内容、キャラクターから小さいお子様向けが楽しめる内容でよく出来ています。
ゲーム内ポイントを貯めると将棋の駒や盤、背景など色々カスタマイズできます。
ゲーム進行によるご褒美として、こちらも小さなお子様のモチベーションアップに貢献しそう。
▲聡太レッスンではこれまでの対局の振り返りなど復習問題が出る
個人的に将棋は「駒の動かし方を覚え、次にどうステップアップすれば良いかよく分からなかった」のですが、このゲームはそれから何をすれば良いか段階的に教えてくれたり、問題として出してくれます。
上達の秘訣はネットや本で調べれば良い部分もありますが、初心者は得てして「分からないところが分からない」ことや「上達のポイントが分からない」ものです。
しかしこのゲームは、そうした初心者が陥りがちなポイントを噛み砕いて段階的に教えてくれたり問題で出してくれるので助かりますね。
つまり、自分で色々調べず、ゲームをただプレイするだけで良いわけです。
将棋に限らず、物事ある程度コツを掴めば、上達のために何をすれば良いか自分でも分かるわけなんですけど、初心者のうちではなかなか難しいものですから。
また、何でこうなるのか・こうしたほうが良いという教え方も丁寧で分かりやすく、ゲームという媒体の特性を活かして、解説や映像はもちろん自分でプレイすることで力が身に付きやすいと思います。
AIによる添削
レーティング戦の後の棋譜検討では対局中で「このときこうすれば良かった」と添削してくれるのが良いですね。
良かったところは褒めてくれます。
そう、褒めて伸ばすのは大事です。
CPUによる忖度
開発者のインタビューでもありましたが、「これまでの将棋ゲームのCPUの強さは経験者に物足りなくて、素人からすれば強いものでした。
このゲームは将棋入門者向けということでCPUは弱く、人間が起こしそうなミスや見落としをしてくれます。
難易度にもよりますが、プレイヤーを勝たせてくれる忖度があったりする作りが良いですねw
誰だって基本的に負けたら嫌ですし、勝つことの成功体験によって楽しく上達していくのも大事です。
藤井聡太さんの詰将棋ができる
ファンにとっては藤井聡太さん考案の詰将棋ができるのは大きいでしょうね。
気になったところ
CPUの動き
▲例えば序盤2筋での歩と飛車の攻め方(4:15~)
CPUということで一定のルーチンがあるせいか、普通人間では行わない同じ行動ばかりしてくるときがあります。
プレイヤー側としてはチャンスなのですが、実際将棋の練習にはならないというw
アップデートで改善してくれたら嬉しいのですが、ちょっとそれに伴うバランス調整も難しそうですね。
棋譜検討
オススメの手を教えてくれますが、どうしてそれが良いのか解説があると尚良かったですね。
ただ、それに文章で解説するのは作りとして難しそうです。
でも解説がないためどうしてなのかと自分で考えようとしますし、気にはならないレベルですが。
藤井聡太さんとの絡みがあるともっと良かった
将棋内容とは別の話になりますが、当初このゲームの発表がされたときは、藤井聡太さんの乙女ゲーか!?というネタが話題になりましたw
このゲームは実写の融合度も相まってゲームのクオリティや内容がネタっぽく見られますが、極めてゲーム内容は大真面目に作られていますw
とは言え、もうちょっとネタ的というか、ゲーム中で藤井聡太さんと仲良くなったりコミュニケーションが取れる要素があったらゲームやファンにとってももっと面白かったかもしれないですねw
藤井聡太さんが監修、協力しているわけですが、もうちょっとその部分が強ければと。
総評・まとめ
▲レーティング戦では四段まであり、そこまで行ければもう大した実力になるハズ?
このゲーム、買って良かったです。
将棋入門向けのゲームとして、これまでプレイしたゲームやアプリの中では一番素晴らしいです。
特に何故そうなるのか、どうしてそうなるのかという過程や次に何を覚えれば良いのかという説明や、AIによる添削でオススメの手、以前の対局などでの振り返りを問題として出してくれるのも助かります。
ゲームモードも色々あり、対局だけではなくチャレンジモードで部分的な練習ができたり、駒や盤のカスタマイズ、シナリオモードの復習など気分転換で色々できるのも良いですね。
ちなみに実写が出てくるゲームはこれまでのゲームの歴史ではクソゲー率が高いのですがこのゲームは安心して大丈夫ですw
(正直、実は私も買うまではこの大丈夫かな…?と心配してましたがw)
これから将棋を覚えてみよう、駒の動かし方は分かるけどもっと上達したいという子供から大人まで、万人にオススメのゲームです。
私も子供の頃、この将棋ゲームがあったらと良かったなぁとつくづく感じます。
ちなみに家庭用テレビゲーム初の将棋ゲームは以下の内藤九段将棋秘伝でしたw
オマケ:リアルで父親と将棋を指す
このゲームをプレイしてから、父親とリアルで将棋の対局をしました。
この対局、ネタな部分や勝敗ももうちょっとで惜しいと見えますが、実は父もまだ油断して手を抜いてますねw
後日対局してみたら、これ以上にボコボコに負けましたし><
ともあれ、今後も親孝行として父親と対局していくので応援とアドバイス、チャンネル登録などよろしくお願いします!
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