【ネタバレ感想】「GODZILLA 決戦機動増殖都市<第二章>(アニゴジ)」これがメカゴジラ…だ…と…!?【アニメ映画】
アニゴジ2章こと「GODZILLA 決戦機動増殖都市<第二章>」を観てきました。
今作は全3章のうちの2章です。
ネタバレ記事なのでご注意を…!
なお、1章の感想はこちら
→【ネタバレ】アニメ映画「GODZILLA 怪獣惑星(アニゴジ)」感想。アニメで新しい血のゴジラ。ただ、ゴジラである必要性は?
予告
二章のカンタンなストーリー。ネタバレ注意。
うろ覚えで、文章も雑なので勘弁をw
ハルオは前作の巨大なゴジラ・アースとの戦いのあと、フツア人のミアナに助けられ、その後別部隊と再会。しかし別のフツア人らに取り囲まれ、彼女らの住まいの地底(山?)に連行される。
フツア人が使用している武器の弓矢はナノメタルを使っていて、実は昔人類がメカゴジラを作っていたときの物質とのこと。それを知ってフツア人にメカゴジラが建設されていた場所を案内される。
メカゴジラは今作のサブタイトル通り、増殖するナノメタル都市そのものだった。そのメカゴジラシティでゴジラに対抗できる武器や物量を手に入れることができた。
再度ゴジラ討伐作戦決行。
3体の翼の生えたロボット、ヴァルチャーにそれぞれにハルオとユウコとビルサルド人のベルベが搭乗、そしてメカゴジラシティと共にゴジラと戦う。
作戦は上手くいっていたが、最後の最後で想定外のゴジラの反撃(体熱上昇)によってピンチになってしまう。
ヴァルチャーの熱の唯一の弱点はハルオ、ユウコ、人そのものだった。
基地にて共闘、指令を出していたビルサルド人のガルグは、ゴジラを倒すためにはナノメタルの力を使うしかないと、ハルオとユウコの意志に反し、独断の裏切り行為に走る。
それはゴジラを倒すために、人を捨てナノメタルの力に取り込まれるといったものであった。
人を捨ててまでゴジラを倒すか否か。
合理主義のビルサルド人からはゴジラを倒すためにはその方法しかないと言われるハルオ。
なお、ハルオは先にフツア人の治療を受けた影響でナノメタルの力には侵食されなかったが、そうでなかったユウコは侵食されてしまう。
その苦しむ姿を見て、悩むハルオ。
ユウコを見捨て、ビルサルドのように人を捨ててまでナノメタルの力でゴジラを倒すか、それともメトフィエスにも言われたように人としてゴジラを倒し、ユウコを助けるか、二択を迫られる。
悩むハルオだったが、後者を選び、裏切りに走ったビルサルド人のガルグがいるメカゴジラ基地を破壊して侵食を止めようとする。
しかし既に遅く、ユウコはナノメタルの侵食によって命を落としてしまう。
絶叫するハルオ。
エンドロール。
本編の回想シーン。
メトフィエスは自らの星を破壊した宇宙の破壊者(?)の言葉をハルオに教える。
その名はギドラ。
終。
前作より楽しめた・良かったところ
●テンポ
前作は世界観の説明が冗長としていてテンポにストレスを感じていたのですが、今作はそういった説明もなくていきなり本編に入っていました。
なので、テンポは良かったですね。
ただ、逆を言うとこれまでのあらすじは無いので、初めて観る人は1作目から見ないとちんぷんかんぷんだと思うので、興味がある方は一作目から見た方が良いと思います。
●ハルオの意識の変化
ラストでハルオが求められる決断、どっちになるのかなぁと面白かったです。
あれだけゴジラ討伐に執念を燃やしていたハルオだし、ビルサルドの合理主義も間違ってはいないので、さてどうするのかなと。
二作目になると、ハルオの一作目の周りが見えなかった独断先行の意識も変わり、自分の行動が正しいのかどうか悩むようになりましたね。
自分は一作目のハルオに感情移入できなかったのですが、二作目になったら感情移入ができるようになってきました。
そういった一作目のハルオのゴジラを倒す強い意志から今作の心境の変化があったからこそ、ラストの二択の決断でどっちを選ぶんだろう?と楽しむことができましたね。
他、色々気になったところ
●メカゴジラとは
サブタイトルの「決戦機動増殖都市」通りだったw
そう、メカゴジラは怪獣型でなく、都市そのもの。
なので、もちろんゴジラとのプロレスは無かったですw
都市そのものとは、こう来たかーと思いましたねw
サブタイトル通りなのですが、公式サイトやポスターのキービジュアルが良い意味で詐欺ですねw
ただ、人によっては怪獣プロレスが見たかったと思うんですけどねw
まあ、自分もちょっと消化不良な部分もありますが、これはこれでアリだなぁと思っていますが…。やはりこれまでの固定観念を壊してくれる作品だと思っているので。
ただ、「決戦機動増殖都市」という仰々しい名称とはちょっと相反するイメージでしたね^^;
エヴァの第3新東京市の方がより対迎撃都市のような強そうなイメージがあるので…w
●ユウコフラグ
前作が序章と考えると、今作は本編の本格的な始まりで人間関係が色々と展開されていくと思ったら案の定ありましたね。
ユウコのハルオへのキスシーン。
ん? ここでキスシーン?
…こ、これは「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ…」的なフラグ…か?
…はい、予想通り、ユウコは最後に命を落とすことになりました…。
それが運命石の扉(シュ〇インズ・ゲート)の選択か…。←声優さん繋がり
●ストーリー・伏線は分かりやすい
前作に比べて、ストーリーの流れが分かりやすかったですね。
先のユウコのフラグ、ビルサルド人の裏切りが伏線もあって分かりやすかったです。
どうやら人間ドラマに比重を置いた作品でもあるようです。
なるほど。
●ただ、設定が細かくて難解
とは言え、設定や専門用語が難解でそこまでいる?と思っちゃう自分ですけど、設定好きにはたまらないんでしょうねw
わざわざ難しい言葉の言い回しばかりも中二病的な感じで、個人的には背中がムズ痒い感じではありましたがw
一応、その辺りは前作に比べてそういった説明的な会話は少なくなったので見やすくなりました。
●作戦で司令官や女性がヴァルチャーに搭乗
設定は細かいのですが、ヴァルチャーに乗って前線に立つのが司令官のハルオや女性のユウコというのがちょっとリアリティに欠けた違和感がありましたねぇ…w
アニメだからと言えばそれまでですが^^;
作品内での説得力の問題なのかなぁ…とちょっと思ってしまいました。
●ターゲット層での狙い
美形キャラや有名声優さんの起用が多いですよね。
ハルオ(CV:宮野守さん)にギドラのことを耳打ちするメトフィエス(CV:櫻井孝宏さん)は、一瞬ホモォ…キスシーンに見えますよね…^^;
声優ファンの女性も観に来るでしょうから…まあ、そういうことでしょうねぇw
●モスラとギドラ
古の種族、紋様、鱗粉、双子の少女と来ればモスラフラグです。
ただ、結局今作はメカゴジラもロボとして出てこなく、モスラも一瞬たりとも出てこなかったのが怪獣ファンとしてはちょっと残念、肩透かしだったかもしれないですね…。
とは言え、ギドラの言葉で興奮した人もいると思います。
ちなみに映画館のチラシ、二章観る前に三章のネタバレするのはどうかと…w
自分は二章を観る前に「これはネタバレだな」と気付いてチラシをほとんど見ず、すぐカバンにしまって正解でしたw
ともあれ、ゴジラの人気怪獣といえば、モスラ、キングギドラ、メカゴジラは鉄板です。
これまでの過去作品のイメージからすると
モスラ:地球の守り神
キングギドラ:宇宙の破壊怪獣
メカゴジラ:人類が開発した対ゴジラ兵器
なんですよね。
で、今作ではメカゴジラが登場したので(?)、次は地球の守り神のモスラと相反する破壊のキングギドラ、ゴジラの三つ巴になるんでしょうね。
その組み合わせはこれまでのゴジラ映画でもよくありましたね。
■三大怪獣 地球最大の決戦
■ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃(通称:GMK)
時々でいいから……バラゴンのことも…思い出してください。
●次回作の予想や気になること
・ユウコは「でぇじょうぶだ、モスラの力で生き返る」
・メカゴジラがまさかのあんな登場なので、モスラ、ギドラもどう来るかちょっと斜め上で来るかもしれませんねw
・メトフィエスって一章から怪しいけどギドラなんだろうなぁ。
・前作の最初のゴジラ比べ、ゴジラ・アースは超巨大ということだったけど、今作はその設定、強さがあまり活かされてなかったような。
・ゴジラの正体、結局ゴジラが何なのか、三章で明らかになるかな?
●ちょっと一言
本編内容とは関係ないですが、エンドロール後のCパートで「ギドラ」と言うシーン、観客の中で吹き出していた人がいたので勘弁してほしかったですね。
自分は真面目に観ていて、しかも大事なシーンだったのにそこで冷めてしまいました。
周りには真剣に見ている人がいるのでちょっとは気を遣ってほしいものだなぁと感じました…。
ただ、本編が笑いも全くないシリアスな内容だけに、いきなりギドラと言われて笑ってしまう心理も分からなくもないんですけどね…。
総評・まとめ
●前作よりは大分良かった
前作は説明だけで冗長としていて、観ていて辛い部分もあったんですが、今作は大分楽しめました。
個人的には点数を付けるなら60点くらいでしょうか。
ただ、素人がこう言うのもなんですが、こうしたらもっと良かったのになぁとか、ファンはこれが観たいという心理を汲み取って、そうした部分を取り入れてくれればもっと面白かったかもしれませんね。
そのあたり、視聴者の期待通り、期待以上、斜め上、どこを狙うかは難しいと思いますけど…。
●ゴジラ映画ではなくSF映画
ゴジラ映画というより、ゴジラを扱ったSF作品という感じを受けました。
賛否両論あるでしょうけど、自分はこれはこれでアリだと思います(個人的な面白さや好みとは別問題として)。
前作の感想でも書きましたが、毎回同じ内容の作品よりも新しい試みに挑戦することが大事だと思っているからです。
もちろん賛否両論や好みもありますが、その部分は良いなぁと思っています。
ゴジラや他の映画だけに留まらず、世の中の色んな作品・続編でも、新しいことに挑戦をせず保守的に過去の遺産で切り売りしている作品があったり、或いは温故知新、確かに古いものや原点にこそ面白さがある作品もあり、もちろんそれも大事ですが、観る側もそればかりに固執して視野狭窄になってしまうのも個人的にどうかなぁと思っているものでして。
これは個人的な考えですけどねw
●最後に
2作目まで観て思ったことは、細かい設定や難解な単語は中二病心をくすぐる部分もあるでしょうし、これでもかと言うくらいの人気声優さんを起用していることから、やはり往年のゴジラファンよりも、あまりゴジラを知らない若いアニメ好きに向けた作品に感じました。
なので、アニメ好き、自分の好きな声優さんが出ていたらオススメの作品だと思いますよ。
出演声優一部(敬省略)
宮野真守
花澤香菜
櫻井孝宏
杉田智和
梶裕貴
小野大輔
諏訪部順一
中井和哉
堀内賢雄
すごいw
ゴジラもこれまで数多くのシリーズや作風があって枝葉もしていますし、それぞれ色んな好きなゴジラ作品があって然るべきだと思いました。
そして全三章なので、それで最終的にどうなるか見てみたいと思っています…!
なお、当ブログではこれまでの全ゴジラ作品の感想を書いています。
良かったらこちらもどうぞ。
→ゴジラシリーズ、全作品の個人的評価まとめランキング表。未見の人へのオススメ度も。
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