【映画】「エヴァンゲリオン破」感想。良い意味で庵野監督らしくない最高のエンターテイメント作品

2019年4月15日

ネタバレ有り。
 
 

私としては100点満点中95点くらいで大変満足して面白かったです。
 
・良かった点
やはりラストで、シンジが綾波を助けるところでしょう。
 
「私が死んでも代わりはいるもの」
 
の名言を生み出した綾波レイですが、それをシンジが漢としてぶち壊してくれました。
 
「綾波を返せ!」「代わりなんていない!」「来い!」
 
燃えました。
 
シンジ、男になったなぁ。強くなったなぁ。
 
しかし、この展開ってよくある典型的なアニメ、スーパーロボットヒーローモノそのまんまなんですよねw
 
だけど、旧エヴァはそのいわゆる典型的なアニメではなかったからこそ大ヒットしたわけですw 新劇でこういった典型的なアニメ展開にシフトしたことは色んな意味で面白いと思います。
 
旧エヴァでアニメから卒業しろ!とオタク否定した監督庵野氏だったけど、またこうして典型的なアニメに帰結するとは、と思ったからです。
 
中にはこの展開を否定する人もいるかもしれませんね。こんなのエヴァじゃない、と。
 
私はむしろ全然肯定派です。
 
序での庵野監督の所信表明でこんな一文があります。
 
「最後に、我々の仕事はサービス業でもあります。当然ながら、エヴァンゲリオンを知らない人たちが触れやすいよう、劇場用映画として面白さを凝縮し、世界観を再構築し、誰もが楽しめるエンターテイメント映像を目指します。」
 
やっぱり誰かが見ても楽しめる、エンターテイメント作品が大事だと思うのです。旧エヴァは良くも悪くも尖った作品でした。良く言えば文学作品。
 
クセがあるので人によって好き嫌いは出るだろうし、見てる最中、見終わった後も暗くなったり、すっきりしない気分になったりする作品でしたw
 
そんなクセのある作品だったわけですが、社会現象をも巻き起こす大ヒットを起こしたわけです。その旧エヴァからもう数十年、監督も結婚して家庭も持っただろうし、僕らも同じように年を取りました。
 
そしてこの新劇場版です。
 
監督が今のこの時代の世界や日本、社会、アニメ業界などなど…それらを見た上でのこのリビルド(再構築)です。
 
監督は旧エヴァとは方向を変え、エンターテイメント作品へと転換したように思うのです。
 
私自身も、昔は旧エヴァに相当ハマっていたものでした。
しかしそれから数十年経ち、今となってはやはり単純に楽しめる、感動できる作品こそが映画、映像、アニメ、エンターテイメント作品として大切なんだろうなぁ考え方が変化したのです。
 
そういう意味で、私はこの新劇場版シリーズは見ていて好きです。
 
面白いことが、あの尖った旧エヴァがあったからこそ、この破の王道のアニメ展開が新鮮だと感じられることです。
 
今までその尖った部分がウリだったエヴァ。
でもこの新劇ではこれまでの旧エヴァの呪縛を解放、破壊している作品とも思えます。カタルシスとも言えるか。(所信表明の件があるように、同じことを繰り返しつつも、今シリーズでは前向きに変化させていることにファンは面白く感じますよね。)
 
だからこそ、これまでのシリーズを見ていた人はより、今作の破は楽しめると思うのです。
 
例えばこれまで数十年も綾波レイを救えなかったことを今作では救ったのです。
 
これはとてもファンからすれば大きかったものだと思います。
私はこの新劇シリーズでは最後はハッピーエンドになると思っています。思っていますというか、そうなってほしいという私の希望ですがw それは上にも書いたエンターテイメント作品というキーワードも挙げられるからです。特に破を見てそう思いました。
 
シンジ、レイ、アスカ、ゲンドウなど登場人物は角が取れて丸くなり、より皆が前向き、幸せの方向に向かおうとしていることや現にトウジやトウジの妹も助かり、レイも死なずに助かったことです(アスカは破ではヤバいことになりましたが、Qでは幸せになると思っています)
 
まあ、庵野監督のことなので、Qの2部構成の前半ではそんな僕たちをどん底に落としてから後半で持ち上げるカタチにするのではないか、と思っていますw
 
とは言え、庵野監督のことだから、このまま安直、ストレートにシナリオ展開は運ばないだろうと思いますw 僕らが想像していることよりも上を行くだろうと思いますw
 
ただしもう斜め上は勘弁願いたいですがw
 
・不満だった点
参号機との戦いでの「今日の日はさようなら」の挿入歌です。
こういう非情な部分でこそのミスマッチな演出が映えることが分かるんですが、ちょっとあざといかなぁと感じました^^;
 
もうひとつの不満はエンドロールの歌。Beautiful Worldのリミックスじゃん!w 新曲期待したのにw
でも序のBeautiful Worldより破のアコギバージョンの方が好きですw
 
さて、後は気になったことを幾つか
・映画なので尺が短いので
トウジの代わりにアスカというのも合点しますよね。
パンフにも書かれていますが、アスカがこのポジションにならないと今作でのアスカのウエイトが低くなってしまうので。
これは良い変化だったと思います。
 
結局、まあ旧エヴァと大まかな話の流れは一緒なんですよねw
今作でアスカ登場から男の戦い(いや、カオル登場まで?)までそれだけ長いは話を詰め込むのは大変だったと思います。使途との戦いも6戦もしてますしねw見ててかなり濃かったと思いました。
 
まさかここまで話も進めるとは思いませんでしたし。実際見ていて、長いなぁ、ココまで話進めるのか、とびっくりしましたよ。
上映時間は108分だったようですけど。密度濃かったなぁ。
 
尺の問題もあって、登場する人間関係も割り切ったことなんだと思います。旧エヴァではアスカは加持に恋愛感情もありましたが、今作ではバッサリ切ってますし。
 
・エンターテイメント作品して、さすがに作りが上手かったですね。
あらゆるファン層へのサービス。 アスカ、ミサト、レイの裸シーンw レイだけの乳首がOKなのは人間じゃないから?w
シンジと加持のウホッの展開w 腐女子向けサービスw アスカのあの露出が高いプラグスーツは昔のドラマCDでのあのプラグスーツらしいw
 
・今回のアスカって式波で、旧エヴァの惣流アスカとは別人?観る前から思ってたけど髪の色も違うし(惣流は茶系、式波は黄土色系だよね)。破の予告で出てきた左目の眼帯、Qで出てくるのって惣流アスカ?EOE(THE END OF~)での傷だと思うんだよなぁ。でも、今シリーズはみんな幸せになると僕は思ってるから式波アスカも無事だと思うんだ。さて、この辺どんな風に話を展開するのか、楽しみでなりません。
 
・今までの旧エヴァの同じことを繰り返しつつも、皆、より前向きにプラスに進んでいるのが良かった。オマージュとかね。
やはり過去作を見てるとより楽しめますよね。アスカのペンペンを見て驚いての裸シーンや初号機のネルフ本部を足で蹴るシーン(EOEでの砂場)、アスカとレイのエレベーターのシーンなど。
 
・新キャラのマリの登場は結局商業的な意味合いが一番なんだろうなぁ。破でのストーリーに実質それほど影響ないし、
やはり商業的な意味合いが強いよなぁ。あまりインパクトも無かったしなぁ。まあQでは重要ポジションになる(嫌でも制作側がそうさせる)と思いますが。
 
・落ちてくる使途を初号機が受け止めるとき、手を貫通した攻撃を受けて、涙を流すほど痛いのにそれでも頑張ってるシンジにまず成長を感じたよ!
 
・レイの人間味溢れる変化はびっくりしましたね。これもやはり旧エヴァの無感情のレイがあったからこそ映えるのでしょうw
アスカもまた然り。素直になってますよねぇ。ゲンドウも食事会に参加するってのも意外。旧エヴァじゃ考えられないw
 
・鑑賞後、次回予告「Q」と終わったときは場内ざわついてましたねw 序のときもそうでしたが、次回予告など
やっぱりこうした演出は上手いですよねw 皆、急だと思ってたらQかよ!とw
 
・パンフレットの表紙、ネタバレではw
 
・男の戦いでの場面での加持のシンジへの台詞がないのがちょっと残念(「俺はただ水をやることしかできない。しかし君には君にしかできないことがあるはずだ」っていう件りのことね)。旧エヴァを見た人は脳内補完できたからイイだろうけど、
新劇場版から見た人からするとどうなのかね?あのときの加持はカッコ良かったヽ(´ー`)ノ
 
・次回予告で加持が銃を構えてたけど、これって旧エヴァで加持が銃で撃たれるのを逆に回避するフラグなんじゃないかと思ったり。
 
・綾波の「ポカポカ」って表現、イイですなw 食事会に関しては幸せに向かう感じがしましたよ、ホント。だからこそ、あの惨劇が…!
 
・参号機への搭乗者がトウジでなくアスカかよ!というのは皆が思ったハズw トウジのアイスの棒でのハズレというのが気になったけどまさかこう来るとは思わなかったw まあ時間の尺を考えればなるほど、上手いと思うんだけどねw
…とまあ、色々話そうと思うとキリがないのですが、とりあえずこんなところにしておきますw
私は不満点も少しはあるけど、それでもこの破は大変満足しています!早くBD、出ないかな~!とりあえずまた破を観に行きますよ!面白かった!
 
Qでは登場人物、制作者、視聴者、皆に幸あれ!
 

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