【画像多め】「特撮のDNA」東京展に行ってきた。先人の職人技術・伝統を後世に残すための展示会
「特撮のDNA」東京展に行ってきました。
場所は東京都大田区西蒲田5丁目23-22 日本工学院専門学校「ギャラリー鴻」。
開館時間 10:00〜19:00 ※入館は18:30まで
入場料は一般大人が1,600円(その他は公式サイト参照)
です。
蒲田駅西口右手に見えるドンキホーテの側の通りを歩いて徒歩4分くらいでしょうか。
今回は東京展示会ですが、他各地でも行っていたりするようです。
なお、帰り際ですが、蒲田駅西口の写真。
蒲田は行ったのが初めてです。こんな街なんですねー。
ちなみに蒲田駅で流れる蒲田行進曲。
入ってみる
出入りは当日であれば再入場可で、その際は係員の人に言うとのこと。
展示会のコンセプト。
庵野監督が理事長で、先日が作ったアニメや特撮文化を後世に残すためのものです。
まずは人間等身大のシン・ゴジラ。
横からのデザインが特にカッコイイ。
やはり初代ゴジラをリスペクトしつつも、洗練されたデザインになっていると思います。
シン・ゴジラ
シン・ゴジラ4体。
まあ、自分としては株式会社カラー10周年記念展でも見ていました。
より詳しい写真はそちらの記事で見てください。
樋口真嗣監督による絵コンテ。
ノートはどうやら本物の直筆のものみたい。
シン・ゴジラ第5形態。
ジ・アート・オブ・シン・ゴジラでイラストや写真は見ていたのですが、現物は見るのが初めてでした。
何体もの人骨が…禍々しい…!
この写真は書籍「特撮のDNA」より。
初代ゴジラ~
特技監督といえば特撮の神と呼ばれる円谷英二さん。
ゴジラだけではなくウルトラマンなどもしていましたね。
初代ゴジラでゴジラを倒した兵器、オキシジェンデストロイヤー。
開発した芹沢博士はその恐るべき兵器から、再度開発されないように設計書を処分、そして自害します。
これを現物で見られたのはファンとして嬉しいです。
昭和初期ってカタカナの「ヂ」だったんですねw
うわ、いまだ初代ゴジラの絵コンテ残ってたのか!
こりゃすごいw
上の円盤は映画フィルム。
まさに”円盤”であるw
下は当時の新聞広告ですかね。
モスラ対ゴジラ~
モスラ対ゴジラが自分の初見のゴジラだったかもしれなく、シリーズでも大好きなひとつです。
コメントにもあるように特に人気が高いとのことです。
平成ゴジラシリーズ
写真が多いので全ては割愛します^^;
特に自分が好きな平成シリーズびいきになりますw
特に大好きなVSビオランテ。
バイオテクノロジーによってゴジラの細胞から生まれた怪獣。
ある意味で、ゴジラ+人間の文明(業)によって生まれた超ゴジラです。
ポスターがめちゃカッコイイんだよなぁw
ゴジラの造形も目が小さくなり、ビオゴジはイケメンと言われるほど。
ちなみに音楽はすぎやまこういちさんです。
VSキングギドラは、都庁を舞台にパワーがあって面白い作品。
VSモスラは、横浜みなとみらいを舞台に家族子供で楽しめる作品です。
VSメカゴジラのメインテーマはシン・ゴジラのエンドロール最後でも使われています。
重厚なBGMがさすが伊福部昭さん。
思い入れがあるのか、メカゴジラはこの平成が一番好きかなぁ。
この国連G対策センターエンブレムがカッコ良くて好きw
VSデストロイア。
まさにポスターのキャッチコピー通り、ゴジラが死にます。
これまでの作品でゴジラが死ぬのは初代のみでした。
初代ゴジラでゴジラを倒したオキシジェンデストロイヤーから生まれたデストロイア。
ビオランテ同様、こちらもゴジラにとっては脅威の怪獣です。
初代ゴジラからの因縁が色々あるので、初代を見てからだと尚面白く感じる作品です。
平成シリーズが好きな理由に川北紘一特技監督の特撮が良かったんですよねぇ…。
その他色々
写真が多く、全ては掲載できないので所々をピックアップ。
メカゴジラII。
先程平成メカゴジラが好きと書きましたが、昭和の無骨さもカッコイイんですよねぇw
ゴジラの造形の作り方。
触って可とのことなので触ってみました。
硬いイメージがあったのですが、すごく柔らかくてブニブニしてましたよw
制作・関係者の方々の直筆サイン。
樋口真嗣監督と小高恵美さんのサインも発見。
丁度自分が来ていた日に樋口真嗣監督のトークショーがあったようで、この会場にも来ていて自分のすぐ側にいたのでびっくりしましたw
そう、それで会場で気付いたけど、初日に大森一樹監督、小高恵美さん、薩摩剣八郎さん(平成ゴジラの中の人)のトークショーあったのか!と知りました。
本日から地元蒲田で開催のゴジラ展のイベントトークショー
平成ゴジラシリーズを振り返る
大森一樹監督、小高恵美、薩摩剣八郎に行って来ました。30年前の話でしたが裏話ありで面白かったです。 pic.twitter.com/u9L2L5kspg— ぺえたあ (@peachmime) 2018年12月19日
小高恵美さん出演トークショー、サイン会最高でした😂 素敵な笑顔で両手で握手していただきました😂同じ小高さんファンの方とも楽しいお話など出来て・・・😭まさかこんな日が来るなんて・・・幸せです🎵 #小高恵美 #特撮のDNA pic.twitter.com/GtS9xLpgMh
— あてろうむ (@ateroumu1) 2018年12月22日
めっちゃ行きたかった! 平日だと厳しい…><
是非また土日にやってください!
このゴジラの骨はゴジラ×メカゴジラのものですかね。
人間等身大のジオラマセット。
迫力がありました。
CGも良いですが、こうしたアナログ特撮の目の前に現物があるのはパワーを感じますね。
昔はゴジラだけではなく、単体映画としてモスラやラドンなどもありました。
モスラは地球の守護者の位置付けの設定が良いですね。
モスゴジの広告。
モスラが怖いw
あと”バャリースオレンヂ”なのがポイントw
子供の頃、ゴジラ関係の本も買ってたけど怪獣の中身を描くのが多かったですよねw
GMK(ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総進撃)のOPに出てくる表皮。
シンプルでパッと見て分かるのもカッコイイ。
空飛ぶジェットジャガー。
シン・ゴジラのヤシオリ作戦で流れる宇宙大戦争マーチの元の映画。
シンゴジで使われたのは1:22から。
自分はこれらの存在を知りませんでした^^;
この展示会の主旨通り、こうした過去の作品を後世に残すことで知ることができるんですよね。
物販コーナー
こんな感じ。
限定グッズや展示会パンフや書籍などなど色々売っていました。
こんなものもありましたよw
なお、自分も色々買いましたが、総計思った以上の出費だったw
自分にゴジラという映画を見せてくれた父親や一緒に見てた兄弟への土産としても一緒に買いました。
元々欲しいのもありましたが、こうした微力ながらのお金でアニメや特撮文化を後世に残すための力になれればと思います。
総評・まとめ
自分はゴジラメインの特撮ファンですが行って良かったですね。
CGとは違い、実際リアルにある特撮造形物なので目の当たりにするとやはり違いますね。
当時でしか見られない貴重な物も見ることができました。
記事で紹介している写真はごく一部なので、やはりご自分で実際に足を運んでみるのが良いですよ。
蒲田というのも、シン・ゴジラの第2形態、通称蒲田くんの人気もあってだと思いますが、大田区民の人は料金が安くなったり、蒲田でも色々タイアップしていたようで、こうした地方活性化としても良いですね(大田区は”地方”じゃないけどw)。
あと一応、特撮の展示会ですが、東宝作品主体のため、ウルトラマンや仮面ライダー、戦隊ヒーローはありません。
そこは今後に期待するところですかね…w
同じ特撮として今後は企業の垣根を超えてほしいと思います。
そして、この展示会やそのためのNPO「アニメ特撮アーカイブ機構」も、そもそもシン・ゴジラが大ヒット、庵野総監督もアニメや特撮好きでそれを見て育ち、その文化を後世に残したいという主旨があったからこそです。
それらについては株式会社カラー10周年記念冊子にも書かれていました。
その記事はこちら。
シン・ゴジラで特撮ファンだけでなく、一般層までゴジラを見るきっかけになった功績は大きく、それを機に少しでも多くの人にこうした文化を知ってもらえれば良いですよね。
自分はテレビゲームも好きなのですが、そうした何かをきっかけに新規ファンが増え、過去の名作を知ることがまた新しい作品を生み出す力になると思います。
現実的に企業としては客が増えてお金が入らないと新しい作品も作れませんから…。
特撮技術、造形物については、今はCG隆盛の時代になっていますが、それとは違った職人ならではの温かみや職人芸、こだわりを感じさせられます。
CGにもCGの良さがあり、技術も時代によって変わっていきますが、その礎の映像文化の伝統として今後も残していってほしいです。
今の若い人はもはやCGしか知らないとは思いますが、温故知新、限られた制約や時代の中から作り上げた職人芸の魂は受け継がれていってほしいと思いました。
自分も微力ながらもそうした活動に貢献していきたいですね(そのためにブログ記事も書いたりしています…!)
アニメ特撮アーカイブ機構の公式サイトはこちら
→http://atac.or.jp/
なお、展示会に行けない人は書籍「特撮のDNA」では、かなり同じ内容が網羅されているので読んでみると良いと思います。
また、私のゴジラ作品の全ての感想記事もありますので良かったらこちらもご覧ください。
→ゴジラシリーズ、全作品の個人的評価まとめランキング表。未見の人へのオススメ度も。
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