【後編】「ヱヴァQ」感想と考察その2。そしてシンエヴァの予想と思うこと【ネタバレあり】

2019年7月11日

前編からの続きです。
 

エヴァQ、何故14年後なのか

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そもそもなんで「14年後の世界」になったんでしょうかね。
空白の14年間の内容について語られているサイトは多いのに何故14年後かという考察は少ないように思えました。

それを自分なりに考えてみると、

●「14年周期」がキーワード

・シンジやアスカ、エヴァに乗る子供たちは14歳。
ミサトは29歳、加持やリツコらもそのくらいの世代で丁度14~15年程離れているんですよね。
Qでのエヴァの呪縛も14年。

この約14年(周期)というのはエヴァのキーワードなのかなぁと個人的に感じています。

加え、庵野監督の「エヴァは繰り返しの物語です」というメッセージからもそう感じます。
…まあ、実際根拠も特になく、長年エヴァを見ていての直感ですがw
 

●もはや「新世紀でないので」時間軸を進めたかった

そもそもテレビアニメの「新世紀エヴァンゲリオン」は2015年が舞台。

そして現実の公開年は
テレビ版:1995年公開
旧劇場版:1997年公開
序:2007年公開
破:2009年公開
Q:2012年公開

と、新世紀の2015年より前の作品ですが、Qの時点でもう2015年に近づいていて、シンなどそれ以降の作品では2015年を追い越してしまいます。

あくまでエヴァは未来(新世紀)の話なので、そこで更にまた未来の話にしたかったんじゃなかろうかという意見を聞いたのですが、なるほどなぁと思った部分もあります。
(ただし、新劇場版は作中で西暦表記をしていないのがポイントなのですがw)
 

●大人の事情

昨年、株式会社カラー10周年展に行ってきましたが、その配布冊子での庵野監督のコメントです。

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要約すると、

・シン・エヴァについて

具体的に進めている。
それが終わったら、他のクリエイターの方にもぜひエヴァを作ってほしい。
エヴァを囲い込むつもりはないく、ガンダムシリーズのようにアニメ業界を永く支えるコンテンツ、柱の一本にエヴァもなれれば。
ガンダムも色んなタイプが楽しまれているようにエヴァもそれと同じようなものに成長してくれれば。作品には多様性があったほうがいい。

金儲けを嫌う人もいて、自分もアニメファンだからその気持ちが分かるが、お金が回らないと次が作れない。

・今後の商業アニメの方向性は3つ
キッズ、マニア、広い観客性に向けたエンターテイメント作品。

エヴァはマニア向けで裾野を広げて成功、会社の目指す方向性。
キッズもの→量産を前提とした工場にするしかない。
カラーは工場ではなく、職人がこだわりでものづくりをする工房としておきたい。
大きくして工場にするよりも工房を増やす方向性もあると考えている。

つまり「エヴァというコンテンツを終わらせないため」という大人の事情ですw

エヴァも超巨大ヒットコンテンツですし、玩具関連など色んな関連会社さんの付き合いも多いと思います。
そうした付き合いや、「株式会社」ということを考えると利益を出さないといけないので、コンテンツが終わってしまうと困るからですw

エヴァの考察を調べていると、純粋に作品性を追って考察しているところが多いですが、現実的にはそういった次元だけの話じゃないでしょうねw
得てしてなんでも制作側は利益や経営面などそうした大人の事情含めて、総合的に判断、ハンドリングしているものでしょうから…。

Qの14年後の世界で、新しいキャラやエヴァ機体、ヴンダーなどは新しくそれらを登場させることでコンテンツビジネスとして売っていきたい意向がもあるんだろうなぁと思います。
 

エヴァQの気になったところ

久々にQを観直したわけですが、冒頭にヴンダーで使徒を倒し、落ち着いてようやく大人たちと会話したシーンにて
・シンジと初号機のシンクロ率は0%
・エヴァの呪縛がある
・綾波は消えてS-DATが残る

といった部分が気になりました。
 

●シンジと初号機のシンクロ率は0%

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考察サイトも見てみましたが、結局レイが(魂として)初号機に残ってるんでしょうね。

魂といえば破でも魂があるような人間らしくなってましたし、そりゃ魂なので物理的、科学的に探しても綾波は見つかりません。
そしてレイ(ユイ)の願いはシンジがエヴァに乗らなくていいようにすること。
だからシンクロ率0になればシンジはエヴァに乗らなくて良いというわけです。
ココは考察サイトを読んでて知ったのですが、なるほどなぁと思いました。

そういえばシンジと冬月との会話でもユイとレイは初号機の中に取り込まれていると明言されていただけにです。

ただ、ココがエヴァの作品として面白いところで、最初はエヴァに乗りたくないというシンジが、物語が進むにあたって自発的に乗ったりするなど、エヴァ搭乗の成長がテーマの作品だなぁと思いますね。
 

●エヴァの呪縛

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エヴァの呪縛で外見が変わらない設定は唐突過ぎて意味不明ですねw

まあ、さすがにシンジらが14年後、肉体的にも28くらいになってたらそれこそ作品としてどうなのかと思っちゃいますよねw
少年だからこそ成立している作品でもありますしw

ただ、14年後の新しい世界を展開しつつも、核となる少年少女は変えらないという部分なんでしょうかね。
 

●綾波は消えてS-DATが残る

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テレビ版エヴァからS-DATはキーアイテムと言われていて、物語の進行度を表していると言われています。

改めてQを見直すと、もう14年後の世界や新キャラ、ぶっとんだ話の展開になっているわけですが、このS-DATについては相変わらず登場しているのが印象的でした。

Qではまず
・綾波は消えるがS-DATが残る
・14号機に乗る前に数字が28になる
・ラストで黒波が拾う

といった部分で演出されていました。

このS-DAT、見るからに高級品なので中学生のシンジが自分で買えるわけはなさそうなので、両親(ゲンドウ・ユイ)が買ってくれたものであると推察できます。
エヴァは親子の関係を描いた作品でもあるので、だからこのS-DATが親子の絆や関係としてキーアイテムになっているとも納得ができます。
 

 

シンエヴァの予想

●株式会社カラー10周年展にて

2017年のカラー10周年の展示、壁面の色合いが各作品の色を表していたのですが、白の壁がシンを現しているとは気付かなかったですねw
序:赤
破:オレンジ
Q:水色
シン:白

そこで白い壁の絵の写真を再度アップしてみました。

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下の写真、これはヴンダー内での初号機みたいですね。
 

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なんだろう、エヴァ素体に槍が刺さっているような?
 

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でもこれはQの序盤でのヴンダー内での弐号機のシーンかなと思いますが、ボツシーン?
 

ちなみに色については改めて、

 

▲2017年4月
 

▲2017年7月
 

展示会は2016年11月にありました。
監督はシン・ゴジラの制作や大ヒットによって気分が変わったと言ってますし、心機一転、シンエヴァも新しく作り直してるんじゃないかなと思っています。

なので、時間軸や展示会でこの未公開のシンのラフスケッチを公開していること自体考えると……はい、これら企画やラフなどはボツになったな気がしますねw
とは言っても、コンセプトや構想として見えない部分で十分生きていると思いますが。
 

●シンエヴァのキービジュアル

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出典:http://www.evangelion.co.jp/

▲エヴァ公式サイトのシンエヴァのビジュアル
 

個人的にシンエヴァは
・破のQ予告の14年の内容
・Qのその後の内容

両方を内包した内容になっていると思うんですよね。
 

公式サイトを見るとシンエヴァは3.0+1.0と書かれていますが、これは3.0はQの14年後の世界線、1.0は序(破)のこれまでのエヴァの世界線、両方の話という意味なのかな、と。

また、1.0という意味に、エヴァは繰り返しの物語でシンが終わってからまだ序(1.0)に戻るような内容にもなる、とも予想しますが…まあ、判断材料が少なすぎるし、庵野監督なので何が起きるか分かりませんがw
 

他、「非、そして反」英題だと「NOT, and ANTI.」。

「批判するな」とか「アンチはいない」とか、いつものダブルミーニングに感じられますが、果たして意図は…。

この辺り、シン・ゴジラでのキーワードでも「私は好きにした。君らも好きにしろ」がありますが、個人的に庵野監督が作りたいものを作ってもらえればそれでいいと思うんですよねw
世の中、何をしても批判する人はいるものなので、だったら自分の思うようにした方が人生有意義だと思っています。
この辺りはシンゴジ含めて、監督も吹っ切れたのかなぁという気もしていますが…さて。

監督はシン・ゴジラを契機に気分転換、良い方向になったと思いますし、Qが下げる内容だったので、シンは逆に良い・前向きな方向の作品になるんじゃないかなぁと思います。
それはつまり客が見たいエヴァ(1.0の世界線、あの破で流れたQのウソ予告)をやってくれるんじゃないかと思うわけです。

また、コミック版エヴァを最初から最後まで見直して、監督の所信表明も改めて見たことや、こちらではキレイに完結していたこと、先程の冊子の言葉でエヴァが終わったら若い人にエヴァを作ってほしい発言など、総合的に考えるとシンエヴァでキレイに終わるんじゃなかと予想…いや、あくまで希望的観測ですがw

…とは言え、庵野監督のことだからどうなるか分かりませんが、それも含めて何をしてくるのかが楽しみですw
 

最後に。エヴァで思うこと

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出典:http://www.evangelion.co.jp/
 

自分はエヴァが大好きですが、そもそもエヴァって旧劇場版のTHE END OF EVANGELIONで完結している作品だと思っています。
今回の新劇場版は今の技術、今の時代だからこそのリビルドで、エヴァ根底のテーマは変わらなく、表現が違うだけでやっていることは同じだと思うんです。(監督の新劇場版での所信表明で書かれていますがw)

芸術作品と言えば分かりやすいと思うんですが、表現が抽象的、ブッ飛んでいても、その作品内に監督のテーマが込められていますし、庵野監督の作風を見ていればもう前衛的で制作に時間もかかったり、突拍子な展開になるのはつくづく分かるし、ごくフツーの予定調和な作品にならないのは分かると思います(だからこそ逆に破が異端でもあるのですがw)。
そもそもエヴァにそういったごくフツーの作品展開、終わりを求めるのはナンセンスであるとつくづく思うんですよね。

もう一度言いますが、そもそも旧劇場版でちゃんと完結されていると思っていますし、予想外の展開など、どうなるか分からないことも含めてエヴァであり、そこが面白い作品だなぁと思っています。
 

シンエヴァも期待していますが、自分は早く作って公開してほしいとは思っていませんw
生きてる間であれば、時間をかけても良いので納得のいく面白い作品を作ってほしいなと思っていますw

もしこのブログ記事を庵野監督始め、スタッフの方々が読んでいたら、是非頑張ってください…!
期待しています。
 

また、シンエヴァ冒頭10分映像の感想や考察も書きました。
良かったらこちらもご覧ください。
【画像あり】「シン・エヴァ」冒頭10分映像の感想と今後の予想と考察【エヴァ】