「キャプテン翼 RISE OF NEW CHAMPIONS」感想。ファミコン版リスペクトで一長一短尖ったゲーム
スイッチ版「キャプテン翼 RISE OF NEW CHAMPIONS」を買っての感想・レビューです。
かなり尖ったゲームで、良いところ・悪いところが極端なゲームに感じました。
私は最初は操作やシステムを掴むのに苦労しましたが、分かってくると良いゲームだと思います。
その魅力、良いところ・良くないところを書いていきます。
PV
実況動画
エピソードオブ翼:第1回目
1回目のプレイ。
最初は操作やコツが分からず心が折れそうになりましたw
エピソードオブ翼は2018年版アニメ(原作)に沿った中学生編で東邦までのストーリーです。
エピソードオブニューヒーロー:第1回目
自分好みにエディットしたキャラが主人公になるオリジナルストーリーモード。
育成要素もあり、自分好みに色々な技などを覚えてカスタイマイズさせることができます。
有りもののパーツでオグヘイのアバターに似せたキャラにしてみましたが、ちょっと無理ありますねw
今後のアップデートで髪の毛1本やW型の口がほしいところw
良かったところ
原作愛、ファミコン版リスペクト
キャラゲーとして原作愛を感じました。
そして名作と言われるファミコン時代のキャプ翼のゲームをリスペクトしたようにも感じられました。
ちなみに私はキャプ翼のゲームは1~3が好きです。
システム
キャプ翼の原作やファミコン版の個性を活かしつつ、オリジナル性も加わったシステムです。
原作でもタックルなどで平然と選手を吹っ飛ばしていたり、良い意味でトンデモサッカーな作品ですが、そうした個性をゲーム中でも再現しているのは良いですね。
後ろからのタックルやチャージなどファウルを無しにしたのは英断です。
ファミコン版はオリジナリティ溢れるコマンド系のシミュレーション的なゲームでしたが、今作はファミコン版にもあったガッツシステム+普通のサッカーゲームのアクション性+格ゲーのようなキーパーの体力を減らして得点を決めるシステムになっています。
それらが上手く融合されて、キャプテン翼の楽しさを活かしていると思いました。
グラフィック・アニメーション・演出
トゥーンレンダリング(アニメ調)の3Dグラフィックがいいですね。
元々漫画が原作、アニメ作品なのでトゥーンレンダリングは正しい判断だと思います。
モデリングも2018年アニメ版に比べてスッキリ、洗練されていてセンスを感じます。
必殺シュートなどの演出もめちゃめちゃカッコよく、ダラダラ長くなくてテンポやタイミング、スピード感も良いし、とにかくこの辺りのグラフィック周りのセンスが素晴らしいですね。
このグラフィック関連や必殺技の絵コンテ、CG作成された方たちはホントすごいなぁと思ってます。
エディットキャラ
自分好みのキャラをエディット、おなじみの必殺シュートなどを育成で覚えさせ、カスタマイズしていくのは楽しいです。
アドベンチャーパート
エディットキャラが翼たちのキャラと絡んでいくのですが、変な選択肢を選ぶのが面白かったですねw
オンライン対戦
やり込んではないですが、エディットキャラを入れてネット対戦できるのは良いですね。
対戦も好きな選手を入れることができますが、強い選手ばかり入れることができないコスト制限ありのチーム対戦があるのも良かったです。
良くないところ
ロード時間
まずロードが回数が多く、時間もめちゃくちゃ長いです。
これはゲームが面白い・面白くない以前にアップデートで一番優先に改善してほしいです。
スイッチ版の試合前のロード時間はなんと40秒です。
私はユーザーの意見など見ずに発売日にスイッチ版を買いました。
性能的にはおそらくPS4版の方がロードは少し早いだろうなと思いますし(そこまで大きく変わらないとも聞きましたが)、ユーザー側でSSDに換装できますし。
しかもメーカーはアップデートをPS4版を先行して行っているのを見ると、PS4版を買えば良かったですね…。
よく他のゲームでも、ユーザーが「だったらPS4版を買ってSSDにすれば良い」という声もありますが、そういうユーザー側でする以前のお話です。
システムが分かりづらい
システムはユニークでオリジナリティがあって、理解すれば面白いです。
しかし、その分これまでのゲームであまり前例がない分、最初理解するまでよく掴みづらく、操作方法もすることが多く複雑です。
試合もそうですし、アドベンチャーパートの育成のシステムも最初はよく分かりづらいですね。
チュートリアル
システムが分かりづらいと書きましたが、チュートリアル、操作説明が分かりづらいのが一番良くないです。
チュートリアルや説明も「木を見て森を見ず」で、プレイの最初から細かいところばかりを説明してばかりで、ゲームの全体像、概要、コツを説明しないのです。
例えば最初に必殺シュートでLを押しながら裏シュートを撃てることをに説明しますが、これ順番としては後で説明すれば良いですし。
メーカー(というよりパブリッシャーのバンナムかな?)が後で気付いたのか補足として対応なのか、公式サイトにチュートリアル説明の動画がありますが、これは分かりやすいですね。
後になってこの動画を制作したのかもしれないですが、こういった説明をゲームでもほしかったです。
ゲームでも家電製品でもなんでもそうですが、説明書やマニュアルを読まないと分からないのは良くない商品です。
初見で何も見なくても直感で使えることがユーザビリティが優れた商品です。
説明を読まないと理解できないとっつきづらいものは、他に分かりやすい競合商品があるとそちらに離脱してしまいますので。
難易度
上記、システムやチュートリアルの分かりづらさに輪をかけて、エピソードオブ翼の序盤の難易度が高いです。
私も初見プレイ時、初戦の大友中はコツが分からなくて、アドバイスをもらってようやく7戦目くらいで勝てましたが、同様に大友や次の花輪戦でも何十連敗もしたりと苦労した人も多いようです。
まあ、結果として近日アップデートでこの序盤の難易度が下がるようで良かったですね。
ゲームの序盤で離脱者を防ぐため当然の判断だと思います。
私は格ゲーなどアクションゲームはプレイしていますが、まあこのゲーム、アクションゲームが苦手な人には相当難しいのでは…と思います。
そういうアクションゲームが苦手な人向けにベリーイージーなどもあったほうが良い気もします。
CPUの動き
挙動がおかしいところがありますね。
特にゴールキーパーでミューラーや若島津などの挙動がおかしいです。
遠くから撃ったシュートに対しての処理が上手くされてないのでしょうかね。
ミューラーwww#キャプテン翼 #キャプ翼 #キャプテン翼RONC pic.twitter.com/M8nSNyfzp3
— オグヘイ (@oguhei3) September 19, 2020
バランス
一部仕様についてですが、Vゾーンスキルはゴールキーパーが使うとどんなシュートも100%防げるのは7、8割くらいに減少させてほしいです。
もしくは攻撃時に使用した場合にはもうちょっと得点が入りやすくするようにしてほしいです。
理由は攻撃時に使用の場合は必ずしも得点が入るわけでもないのに、防御時は100%1点抑えられるからです。要は攻撃と防御時の不公平感があるからですね。
このバランスを改善してほしいです。
(私はオンライン対戦をやり込んでいないので、上記バランスの提案が適正かどうかわかりませんがw)
アドベンチャーパートのテキストやテンポ
アドベンチャーパート時のランクアップイベント以外はほぼフルボイスですが、それ以外は喋るのが長いのでプレイの時間がかかります。
ストーリーモードでは試合をする時間よりもこのアドベンチャーパートで喋っている時間の方が相当長いです。
フルボイスは良いとして、ボイステキストは無駄な説明や言い回しが多すぎるのでテンポ重視でもっと省いてほしかったですね。
そこまで5W1H、主語述語、状況説明のようなくどい説明をしなくてもユーザーは分かるんじゃないかなぁと思います。
このゲームに限りませんが、ボイス付きのゲームは喋る速度でテンポが悪くなるため、いかにテキスト内容を短く、簡潔にするかが大切だと思います。
リアルでの日常会話を考えても、喋る文章量がゲームのテキストウィンドウ3行分を毎回喋るなんてないですし、もっと簡潔に喋ってほしいですw
あとクレーム的なツッコミ防止かもしれませんが、外国人と話するための翻訳機や、部外者のロベルトが試合のフィールドに入るとき、セキュリティ解除したから入れるの件は別にいらないでしょうw
ちなみにテキスト送りのオート機能も、途中イベントの区切りがあるとオート機能が解除されたりと、一度オンにしたらそのままオンのままにしてほしいです。
UI
UIのデザインはカッコイイのですが、UIの遷移やボタンの配置などの設計は良くないですね。
例えばムーブやスキル、メニュー画面で新しく覚えたものは「!」アイコンで表示してほしいですね。
決定ボタン押してウィンドウを開いてみないと、どのムーブがあるか分からないのは不親切で手間がかかります。
(上の画像では「ステータス」で「!」が表示されていますが、だったら同様に「ムーブ」の各技にもつけてほしいですし。)
また、細かい話ですが、決定ボタンを押してから次の画面が表示され、カーソルを動かせるまで処理にちょっと時間がかかるので、その画面で間違った項目を決定することもありました。
(具体的に、画面が切り替わった瞬間、ある項目を選択するために上→決定ボタンを押したつもりが、画面は表示されているけど処理に時間がかかっていて、上の入力はまだ反映されていない状態、という意味です)
なので、間違った項目を決定してしまい、長いロードが始まってしまったときは悲惨です。
オフラインバーサス時に困ったことで、オプションでスタジアムやボール選択もできますが、これはオプションではなく、バーサスなど対戦時に選べるようにしてほしいです。
格ゲーで対戦前にステージを選ぶのと同様の話です。
毎回毎回オプションに戻って選択するのは面倒ですし、切り替えを忘れてしまいます。
まあ、プログラム処理の順番の設計なんでしょうかね、これ。
他、ストーリーモード中のチュートリアルで例えば幾つもの項目を練習させるものがあります。
具体例として、一連の項目が4つあった場合、1~3を一度でも成功すると次の項目に進み、4つ目をクリアするともう一度トライするか聞かれますが、それは4つ目しかトライできなく、1~3は行えません。
1~4まで任意のものを選べるようにしてほしいです。
エディットチームのロゴエディットのパーツ
ロゴも幾つかパターンで好きなロゴに作れますが、各パーツで必ず何かをつけないといけません。
例えばこの画像では羽や月桂樹がありますが、無くすことはできません。
パーツをつけたくない場合もあるので「NONE(何もない)」パーツも選択できるようにしてほしいです。
その他
バグ
若林が入れ替わったり、選手が滑るなどそういったバグはプレイに支障もなくむしろ笑えるので良いですねw
ファミコン時代のゲームを思い出します。
いずれ直してほしいですが、とりあえず他を優先して直してほしいです。
DLCで過去作BGMを
アップデート、DLCでなんとか過去作ファミコン版1~3のBGMに差し替えできるようにしてほしいですねw
版権、メーカーが違いますが、これができたら神ゲーですw
ちなみに差し替えた動画を作ってみましたw
総評・まとめ
昔のファミコン時代のゲームな感じで、良いところ・悪いところがはっきりした尖ったゲームです。
私も最初の試合は苦労しましたが、コツが分かってからは楽しめました。
初週1週間で50万以上出荷して相当売れているようで、アップデートも実施されるようですね。
序盤の難易度低下は当然だと思いますし、他アップデート項目を見ると、個人的にまずはロード時間をなんとかしてほしいです。
細かいバランスやバグは後回しで良いと思っているほどです。
ちなみに上の画像は開発会社のタムソフト社のサイトです。
キャッチコピーの「やり過ぎくらいがちょうどいい」、まさにそんなゲームですw
確かに無難に小さくまとまるより、悪いところもあるけど、良いところが突き抜けている個性があると良いですね。
今の時代、印象が強いことも大事ですし、悪いところはアップデートで改善すれば良いので。
なので、今後アップデートでの改善に期待していますw
ゲームとしては原作やファミコン版が好きな人は楽しめると思います。
ただ、独特の操作やアクション性は人を選ぶかもしれません。
そこは今後アップデートで良い方向に改善していってほしいですね。
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