【ネタバレあり】ドラクエ11、3DS版2Dモードをクリアしてファミコン世代の感想。まさしく「あの頃、僕らは勇者だった」
書こうと思ってつい遅くなってしまいました。
というのも、時渡りの迷宮のドラクエ1~3を終わらせてから感想を書こうと思っていたのですが、最近色々あったり、スイッチのウル2やスプラなどで結局ドラクエ自体に手つかずになってしまってました。
目的の時渡りの迷宮を終わらせるのもまだ時間がかかりそうなので、先に本編中心のクリアしてのネタバレあり感想を書くことにしました。
100点満点中90点くらいでしょうか
今作はシリーズの中でも面白かったです。
ドラクエシリーズでは自分は2、3が大好きで(1も好き)、次点で4や5となりますね。
7、8は個人的に微妙に感じてしまい、序盤で断念してしまいました。
9、10は未プレイです。
正直、最近のドラクエはちょっと微妙かな…と感じていた中で、今作11は久々に面白かったです。
特に良かったのは以下の3つ。
■1:3DS版で、サクサク進んでテンポが良くてつい遊んでしまう。
■2:ドラクエ6で残念だったキャラの強さのインフレに伴うボスの強さも、今作では丁度良く手応えある感じ。
■3:そして、ストーリーはロトシリーズの原点の内容。
上の■1と■2についてはネタバレなし記事でも言っているので、この記事は特に■3のストーリーについての感想を書こうと思います。
ロトシリーズの原点
こちらも過去記事で言いましたが、ドラクエ11発表時、堀井さんが「11は新たなる1で、原点に戻る」と言っていました。
PVでも主人公がロトの剣を持っていることから、ロトシリーズとどういう関連性があるかと、期待半分不安半分でプレイしていましたね。
終盤、ウルノーガを倒し、スタッフロールを見てクリアしたと思ったときは、正直あっさりなエンディング、スタッフロールで「え?これで終わり?」と思わず拍子抜けでした。
そのエンディングで忘れられた塔でのヨッチ族の伏線が流れ、「まあ、隠し要素としてやってみるかぁ」と思ってとりあえずプレイしてみたら、それがまさかの真のエンディングールート展開になるとは意外でしたw
(この辺りの細かい感想は過去記事のプレイ日記に書いています)
昔からのドラクエのイメージは「普段ゲームもプレイしない人もプレイする国民的RPG、王道のストーリー展開」のイメージでした。
分かりやすく言えば、時代劇や水戸黄門のようなお決まりの王道パターンという。
それがまさかの偽エンディングを仕込んでくるとは意外でした。
確かに今作はストーリー全般がこれまでと比べて、変化球な内容だったと思います。
主人公は勇者なのに追われる身だったり、パーティーメンバーのベロニカが死ぬ、など。
その真エンディングへの展開もまさに今作のサブタイトル「過ぎ去りし時を求めて」を感じて、プレイ中は震えてしまいましたw
サブタイトルの意味もダブルミーニングで
・本編のストーリー自体の過ぎ去った時を巻き戻す(セニカの件含めて)
・シリーズ最高傑作と言われるドラクエ3の追体験→「あの頃、僕らは勇者だった」のPV含めて、プレイヤー自身の過ぎ去りし時を求めてという追体験
でした。
本編でドラクエ3(ロトシリーズ)の追体験の内容が幾つかありましたね。
・6つのオーブを集める
・虹の橋
・オリハルコンから伝説の剣を作る(更に1本目は破壊(無くなる))
・フィールドBGMがドラクエ3の「冒険の旅」
・ベロニカ、セーニャの双子→ドラクエ3のレイアムランドの双子巫女のセリフとBGM「おおぞらをとぶ」
・ネルセンの試練で手に入る勇者戦士賢者装備によってドラクエ3仕様にグラフィックが変わる
・ラスボスの闇の衣やそのセリフ、そしてBGMが「勇者の挑戦」
最初ドラクエ11をプレイしたとき、ホムラの村でドラクエ3のジパングの曲が流れたときは、ただのファンサービス的な意味合いなのかな?と思いました。
というのは、7以降のドラクエは個人的にちょっと微妙に感じていたので、まさかこれに特別な意味は仕込んでこないだろう…と思っていたので…^^;
それがまさか、自分が心の底で期待していた「実はそのBGMに意味があった」という伏線になっていて良かったです。
…終盤で唐突にドラクエ3のBGMが使われてもねw
特に自分はドラクエ3のオマージュ、引用からでは
・オリハルコンから伝説の剣を作る(更に1本目は破壊(無くなる))
・BGM「冒険の旅」
・双子のセリフと「おおぞらをとぶ」
がすごく良かったですね。
また、真のエンディングのスタッフロールのBGMは過去作のメドレーもありますが、思わず泣いてしまいましたw
自分はファミコン版ドラクエ2が初ドラクエで、リアルタイムで子供の頃プレイして非常に思い入れがあります。
そのスタッフロールでドラクエ2のBGM「果てしなき世界(パーティー3人が揃ったとき)」が流れたときは当時の思いがフラッシュバックもして泣いてしまいましたねぇ…。
他にドラクエ2のエンディング「この道わが旅」や、3のエンディング「そして伝説へ」などの曲ももちろん思い出もあり、BGM自体も名曲で、やはり過去の当時勇者であった体験を思い出して、これは非常にやられた演出でしたw
エンディング最後もドラクエ3冒頭である「おきなさい。おきなさい。わたしのかわいいぼうや」。
もうね、ずるいですよw
こういった演出はwww
と言いつつも、否定的な見方もしてみる
しかし、そういった過去作を使った演出も、それだけ過去のシリーズがあったからこそ良かったと感じる部分でもあるのです。
ネットで他の方の感想もちらっと見てみると、「今作は歴代最高」という意見も見るんですけど、それは過去作があったからであったわけで、11そのものの功績なのかな?と首をかしげてしまいます。
…と、気にはなっていつつも、理屈じゃなくて、本能的にスタッフロールのBGMで涙したのが物語ってもいますし、今作は「シリーズの原点に立ち返る」というコンセプト、テーマであることも踏まえると、過去作含めての11という堀井さんの思惑通りだと思うので、これはこれで良かったのかなと思いますけどねw
…でもやっぱり、ロトシリーズのドラクエは偉大すぎて、これら演出はずるく感じますけどねwwww←しつこいw
ということで、個人的な評価として点数はその分マイナスにしてあるのです…^^;
ちなみに思い出として美化されていますけど、過去作を点数つけるなら
FC版ドラクエ2:95点
FC版ドラクエ3:95点
くらいでしょうかねぇ。
満点じゃないのは「ふっかつのじゅもんがちがいます」と「おきのどくですが ぼうけんのしょ 〇ばんはきえてしまいました」ですw
当時の技術だから仕方ないのはもちろん分かりますけどねw
それら含めて今となっては良い思い出ですが、当時はそれで何度泣かされたことかw(感動の涙ではない)
ゲーム内容自体に点数つけるならもはや満点ですね。
あと、マイナスポイントとしては、個人的に最近はプライベートで色々あったり、他のゲームもプレイしていたりとドラクエ11からちょっと離れていた中で、逆に冷静になってドラクエ11を振り返ってみると、確かに今作は良かったんですが、どうしても初期ドラクエと比べるとあの頃プレイしたドキドキワクワク、高揚感はそこまで感じられなく、相対的に印象も落ちてしまうといった意味合いからです。
いや、こればかりはプレイヤー次第で仕方ないことなんですけどね。
誰にとってもファーストインパクト、初体験はとても大きなものですから。
作品もシリーズを重ねたり、自分自身これまで色々なゲームをしてきて目も肥えたり、大人になったこともあって、ドラクエやゲーム自体にも慣れてしまっているからこればかりは仕方のないことです。
ちなみにドラクエロトシリーズのストーリーや地名は今だに覚えているんですけど、11に関しては今振り返るともう忘れてしまっている部分もありますから…^^;
子供の頃プレイしたときと今では状況も違いますからね。
もう一度言いますが、こればかりはプレイヤーの年齢や環境によるものなので仕方がないことですw
他、細かいことなど色々
●ラスボスについて
良くも悪くも今の鳥山明さんの絵柄と言った印象でしたw
正直カッコイイか? と聞かれるとアレなのですが、戦闘曲で3のゾーマの曲がかかることも考えると、キャラデザもこの違った方向性で良かったのかなと思いました。
ゾーマは人気でカッコイイですが、同じカッコイイ路線にしてもしょうがないですからね。カッコ良さはゾーマに譲りましょうw
戦闘曲もドラクエ3の「勇者の挑戦」そのまんまなのですが、嬉しくありつつも、11ならではのオリジナル要素があるともっと嬉しかったですね。
難しいところなんでしょうけど、ゾーマ戦の曲をそのまんまじゃなくてアレンジとして入れてほしかったような…。
例えるなら、クロノトリガーのラスボス第二形態時のBGM(世界変革の時)のイメージです。
もう最終決戦のような曲でありつつ、部分的にクロノトリガーのメインテーマがかかる。
これは本当に最後の戦いと感じられる曲でした。
……なので、うーん…でも下手に「勇者の挑戦」アレンジをしたら、またそれはそれで「違う」と意見もあると思いますし、正攻法でそのまま流すのが無難なのかもしれないですよね…。
でも個人的には11ならではのラスボス曲に部分的に「勇者の挑戦」を入れてもらえるともっと良かったかなぁと思っちゃったのでしたw
とは言え、結果として制作者が提示したものを受け入れるしかないので、これはこれでアリかなと前向きに考える自分なのでしたw
●ローシェ、セニカ、ネルセンなどについて
プレイ途中に色々回想シーンが流れ、今作はロトシリーズの始まりで元々はローシェだったのかな?と思わせつつも、なかなか分からず、結局ローシェではなく、プレイヤー自身が伝説のロトの勇者だったのはやられましたw
この辺りのユーザー心理の持っていきかたはさすがだなぁと思いました。
●聖竜が悪に染まり、竜王となる
無理矢理な後付け感がなくて良かったです。
世の中の色んな作品で原点回帰を謳ったり、続編モノの場合、無理矢理後付け感のあるシナリオにするものがあったりします。
そういう意味で11は、ロトシリーズのはじまりで3や1に繋がる物語といったのは自然な流れで良かったです。
…こういうのはさじ加減、バランスが難しいと思いますし、原点回帰と謳いつつ過去作の上っ面だけ使われても微妙ですしね。
…何の作品かは言いませんけどw
●スタッフロールでの過去作紹介ムービー
うーん、ちょっとこれは諸手を挙げて喜べない複雑な思いw
確かに11はこれまでのシリーズの中で、新たなる1という意味での振り返り、総括もあると思うのですが、ちょっとやり過ぎ感も感じられちゃいましたw
まあ、許容レベルなんですがw
5のムービーの結婚シーンでルドマンに話しかけるのはネタにしてるんでしょうけど、公式がそれをやってしまうと同人みたいな印象があってちょっと冷めちゃう部分もありますね…^^;
でも先にも言ったように結局ユーザーは制作側が提示されたものを受け取るしかないので、前向きに考えるようにしていますw
だって、ゲームや何事も楽しんだモノ勝ちですからw
まとめ・総括
しかし、そんな中でも今作は久々に面白かったです。
制作の方々、ありがとうございました。
そして3DS版の2Dモードをプレイして本当に良かったです。
まさに昔のドラクエを追体験している冒険も味わいました。
その点も、美麗グラフィックでプレイしたい人はPS4、過去のドラクエの気分を味わいたい人は3DSの2Dモードなどユーザー側で選べる仕様だったのでそれはまさしく英断だったと思います。
…しっかし今作でこんな仕様にしちゃうと次回作はどうするんでしょうかねぇ…w
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(C)SUGIYAMA KOBO
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