“たーのしー!”ってどこが?アニメ「けものフレンズ」の面白さを考察してみた(1~6話)

2019年4月8日

kemono
出展:http://kemono-friends.jp/

自分は半年前程からアニメ疲れで、ここ半年ほどアニメをほとんど見なくなったのですが、けものフレンズが今期話題ということで、とりあえず見てみました(現在1~6話まで視聴)。

ニコニコ動画の1話も130万回再生ほどで異常なレベルですw(2017/02/14時点)
 

また、iTunesストアでは最高3位にまでなった模様w
(以下ツイートでは4位)

そして星野源さんが1日60回聞いてて、自身のラジオでも流したという主題歌


 

主題歌

 

なお、最初聞いたとき、ニャル子さんの作曲の人だ!と思ったら案の定そうでしたw
作風に特徴がありますよね。
 

主題歌も良いのでもちろん買いましたw
1曲250円ほどですね。
Mステに出たほどの人気ですw


 

 

どんな物語か

いわゆる動物を擬人(女体化)した生き物(フレンズ)ばかりが住む世界で、主人公のかばんちゃんは自分が何の動物であるか、フレンズたちと一緒に確かめにいくという物語です。
 

「知能指数が落ちるアニメ」らしく、実際見てみたのですが確かにw

メインヒロインのサーバルちゃんは「すごーい!」などのカンタンな言葉しか話せないほど語彙力が低いフレンズなのですw
見ていると脳がトロけそうになってきますw
 

面白さの3つの理由

で、どこがそんなに話題になるのか、とりあえず1話を見たところ、その不思議な魅力にハマってしまう自分がいました

自分が考察するには3つ挙げられると思いました。

①人類が絶滅したディストピアのような世界観で考察の余地がある

②最近のよくあるアニメとは違って異彩を放っている

③癒しや優しさ、多様性を認め合う世界観

でしょうか。

①人類が絶滅したディストピアのような世界観で考察の余地がある

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見ればもう1話で気付きますが、4話でそれが顕著になりますw

・フレンズは元々の動物が世界に適応するために進化(擬人化)した模様
・世界では人類が以前住んでいたような建築物などがある
・EDでは荒廃した現実の動物園がモノトーン映像で流れる

そうしたことから、考察部隊もいるとのことですw

ラノベや漫画原作ではなく、アニメオリジナル作品だからこそ、先が分からない展開なので気になるという人もいるかと思います。
 

ちなみにすごくRTされていますが、正に言い得て妙w

元ネタはある年代なら分かる、猿の惑星ですねw

②最近のよくあるアニメとは違って異彩を放っている

自分がここ半年アニメをほとんど見なくなった理由の1つに、同じようなアニメばっかりだなぁということがあるんですよね^^;

しかし、このアニメは異彩を放っているのですw
それは子供向けのような番組ながら独特の味わいがあるんですよね。

後述する③の理由もありますが、シュールな世界、キャラのやり取り、「すごーい!」などの語彙、加えサーバルの演技、お世辞にもすごいとは言えない3DCGモデリングと挙動。

これらが偶然にも絡みついて独特の空気感、異彩を放っているように感じるのですw

なお、どうやら現場は10人弱で制作しているようです^^;
この人気を契機に頑張ってもらいたいですね!
 

③癒しや優しさ、多様性を認め合う世界観

見ていて、自分がこのアニメは良いなーと思ったのはココです。

フレンズが多様性や個性を認め合い、尊重しているんですよね。
人間と思われるかばんちゃんにもそう接します。

それぞれに個性があり、得意不得意があります。
そして、それを素直に「すごーい!」というシンプルな言葉で言い合える世界っていいなと思います。

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1話冒頭でかばんちゃんが池に落ちたとき、サーバルは「いいのいいの、フレンズによって得意なことが違うから」と言います
失敗を責めるのではなく、得意なことに目を向ける、良いですよね。

また、現実の人間世界で大人になると「すごい」と言っても、お世辞や本当に言ってるのかも分かりませんが、それを知能が低い純粋なフレンズたちが言ってるからこそ素直に受け止められるのです。
 

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また、かばんちゃんは自分は何もできないと自分を卑下しますが、そこは人間と思われる自分の個性(知恵)を発揮していきます。
それを見たサーバルは「すごーい!」と言います。
 

なお、他にこの世界に惹かれる人が多い理由に、今の現代人は疲れてるのかなぁとも思いましたw

ネットやスマホが当たり前の世界になり、ツイッターやSNSでも数秒後にリアクションが来る忙しいライフスタイルになりました。しかしこのけものフレンズではゆるーい、そんなものとは無縁な時間の流れが遅い世界なのです。

そして、多様化を認め合う世界。
これは、よくネットの炎上や店へのクレームもそうですが、誰かに対しての文句や誹謗中傷、バッシングが多い時代になりました。みんなストレスが溜まって、ギスギスしてて、文句ばかり、人の悪いところばかり目につく時代にもなってきたようにも思えます。みんな疲れてるんでしょうかね。

しかし、このけものフレンズでは素直に「すごーい!」と素直に他人に言える優しい世界、他人の長所を素直に受け入れる世界、自分も「すごーい!」と言われたい承認欲求など、実はみんなそういった部分を求めていることなのかなぁと思ったのですw

…と、真面目に考察してみましたが、ストーリーはゆるーく、子供向けのような展開ですw
 

あと、かばんちゃんは人間だと思うのですが、改めて人間の良さも分かるのです。

「いいな、いいな、人間っていいな」
正にそのような優しい世界なのですw

 
うーん、懐かしいw
 

子供向けと思いきや、大人が見ても楽しめる普遍的な面白さの作品ってありますよね。
大人だからこそ、子供の頃持っていた純粋さを思い出させてくれる部分もあったりします。
これは今後、親が子供に見せたいアニメとして挙げられる作品もしれませんw
 

ちょっと大げさに言い過ぎかもしれませんが、良いアニメだと思いました(6話までの段階)。

 

余談。メディアミックス展開について

元々はスマホゲーとしてリリースされていましたが、アニメ放送前にゲームのサービスは終了してしまったとのことです。
コンセプトデザインはケロロ軍曹の吉崎観音さん(自分はゲーメスト時代から好きですw)。

広告など他分野のメディアミックスは縮小の方向みたいです。
そんな中、アニメがこんな爆発的人気になるとはいったいどういうことなんでしょうかw
スマホゲー終了、他媒体縮小の傾向と考えると、ステマは今更感もあるし個人的に考えにくいかなぁ…^^;

とは言え、なんとかこのアニメの話題を機に頑張ってもらいたいですね!
 

キミもアニメ1話を無料で見てみるフレンズなんだね!

アニメ1話はニコニコ動画で無料で見られます。
良かったら見てみてくださいw

「ようこそ!ジャパリパークへ! キミもけものフレンズに興味をもったフレンズなんだね!」