スマホゲーム「ファイナルファンタジ－ レコードキーパー」が面白い
久々にスマホアプリにハマりました。
これまで自分がスマホアプリで面白いと思ったゲームは3本くらいしかなかったんですよね。
スマホアプリ、いわばソシャゲは課金、売上主義でゲームの面白さは二の次、パクリゲーが多い風潮で個人的には好きではないもので…。
そういった理由でソシャゲ自体敬遠気味なのだけど、「ファイナルファンタジー レコードキーパー」には久々にハマって楽しませてもらっています。
カンタンに言うと、このゲームは
これまでのFFシリーズの美味しい場面を
スマホならではに手軽に味わえる、追体験ができる、というところが上手くできていると思います。
普段自分がソシャゲをあまりプレイしないのにこのゲームが面白いと思ったのは過去のFFシリーズを上手く再現しているというところ。
それは
1.グラフィックのドット絵
2.BGMはオリジナルそのまま
3.アクティブタイムバトルの再現
4.好きなシリーズのキャラでパーティを構成できる
5.キャラのカスタマイズ（武器やアビリティの付け替えや育成）
6.各シリーズのイベント場面の追体験バトル
7.バトルも過去のFFの戦略を表現
8.ソーシャル要素がない
といったところです。
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1.グラフィックのドット絵
グラフィックはSFCのシリーズ4～6基準のドット絵。これはおっさんおばさんからするとたまらないと思います。
これこそがFFだ！と思っているおっさんおばさんも多いはず。特に7以降はポリゴンになり、6までのFFとはまた変わったわけだけど、やはりFC、SFCがFFと思っている人にはたまらない。なお、7以降のポリゴンを使った作品もドット絵になっています。
ただし、新規で作成しているせいなのか、ドット絵のクオリティは低く感じるのは残念。これは業界や会社のことを諸々考えると仕方ないことでしょうけど。
▲やはりこのドット絵に愛着がある人も多いはず
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2.BGMはオリジナルそのまま
FFの人気にはやはりBGMの恩恵が多大にあると思います。
植松伸夫さんが手がけるBGMは本当に素晴らしいです。そのBGMがオリジナルそのままで聴けます。
BGMを聴くだけで感極まるユーザーも多いはず。さらに、ただ聴くだけではなく、ゲームの再体験して聴けるのが良いところ。
やはり、昔味わったFFは、ストーリー、バトル、BGMが合わさってこその面白さだと思うけど、それをBGM単体ではなく、バトルとともに再体験できること。それが相乗効果としてすごく良いですね。
▲「作業用BGM ファイナルファンタジー１～１０全戦闘曲集」
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3.アクティブタイムバトルの再現
アクティブタイムバトル（以下ATB）はFF4から導入された、ターン制ではなくリアルタイムのようにコマンドを入力するシステム。これを再現している。
やはりメインとなっているバトルシステムがSFCのFFなので、当時のバトルの面白さを表現するとなったらATBは必須になってくると思われます。
ただし欠点を言うと、ちょっとスピードが速いかな、と思います。当時のシリーズをやり込んだり、格ゲーをやり込んだ自分としてはゲームでの動体視力や瞬間的な状況判断力が比較的早い方だと思うけど、それにとしても速いと思うのでｗ
コマンドを一瞬で判断して選択する一瞬の間で敵にやられてしまうことも多い。この辺りは調整をお願いしたいところ。
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4.好きなシリーズのキャラでパーティを構成できる
FFもシリーズが長く、好きなキャラも各人違うと思います。そこで自分の好きなキャラでパーティが組めるというのは、
ある種、夢のような共演で、公式が二次創作的な作品を出したとも言えますが、ファンとしては嬉しいところ。
セシルやリディアなどで組むも良し、クラウドやセフィロスで組むも良し、各人が好きなキャラでパーティを組めるのはやはり嬉しいですね。
▲まだリリース間もないが、キャラもどんどん増えるはず
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5.キャラのカスタマイズ（武器やアビリティの付け替えや育成）
▲アビリティ（魔法）生成画面
RPGやソシャゲでもキャラのカスタマイズは常識的にあるわけだけど、やはり「FF」としてカスタマイズできるのは楽しい。武器、防具、アクセサリー、アビリティは2つ付けることができる。
アビリティはキャラによって装備できるものが異なる。また、アビリティは精錬（強化）することによって使用回数が増えたりする。このあたりもスマホで遊ぶということもあり、あまり複雑でもないし、ファイアやケアルといった魔法から、魔法剣やジャンプなどおなじみのものがあって楽しい。
▲装備画面
ちなみに必殺技もあり、バトル中にゲージが溜まると各キャラ固有の必殺技も出すことができる。
さらに、キャラによっては、特定必殺技ありの武器を装備すると、独自の強力な必殺技を出すことができる。
クラウド：バスターソード装備→ブレイバー
暗黒騎士セシル：暗黒の剣装備→あんこく
など。
▲暗黒騎士のセシルの「あんこく」
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6.各シリーズのイベント場面の追体験バトル
ゲームは、各作品のストーリーの各場面のバトルをして進行することとなる。各シリーズの場面を追体験できるのは懐かしい。それがATBを使ったバトルやBGM、ドット絵のグラフィックもあいまって懐かしさが溢れます。
ゲームのキャッチコピーは「FFの記憶を取り戻す」だけど、これはゲーム内の設定も同様。
主人公のデシ（名前変更可）が、その世界でのFFの記憶を取り戻していく内容なのだが、ゲーム内の冒険とプレイヤー自身がリンクしている。
この設定は上手いですね。
主人公も冒頭ではセリフがありますが、その後一切のセリフが出てこない（現状では）。やはり面白さの核は過去作のFFを楽しむ部分であるので、このデシの世界観を全面に打ち出されてしまうと興ざめになってしまうんですよね。とは言え、本当に今後も一切出てこないと一体なんだんだｗ ということになるので、段階を踏んで、ちょっとで良いので出してもらえるといいかな。
あと、スマホでプレイということもあって、テンポも良くしており、いわば美味しいところをかいつまんでプレイできるというのは上手いですね。
▲6のダンジョン選択画面
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7.バトルも過去のFFのような戦略性を表現
ATBの戦闘で、各種アビリティを駆使した戦闘は楽しい。そしてボスキャラも当時の行動パターンが同じなので、懐かしくも楽しい。4のミストドラゴンならば、もちろん霧状のときに攻撃すると反撃をくらう、5のウイングラプターは、羽を閉じているときに攻撃すると反撃をくらう、などなど。
▲カイナッツォが水を集め始めたら、ある攻撃しないと・・・
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8.ソーシャル要素がない
ソーシャルゲームといえば、他人と協力や交流したり、ランキング、対戦したりする楽しさがあるが、このゲームではその要素が一切ない（現時点で）。これはやはり元々FFが一人で遊ぶゲームなので、その世界観やバトルを一人でじっくり自分のペースで楽しみたいという点で良いと思う。
いずれはソーシャル要素が出てくるかもしれないけど。
このFFシリーズの面白さである、
ストーリー（場面）、
バトル、
カスタマイズ、
BGM、
グラフィック
を、再現していて、懐かしさと面白さ、追体験できるということが良い。
ただの過去作そのままではなく、テンポの良さや、戦略、カスタマイズ性など、上手くスマホならではに表現されていると思う。
パーティやアビリティ構成も自由なので、懐かしくもあり、新鮮な気持ちで遊ぶことができるのは、良くできてるなぁと思った。
なお、CMも良かったです。
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なお、以下は個人的に思ったことを書いてみます。
・難易度は高め
昔のファミコン世代からすればファミコン時代のゲームは、開発者からの挑戦状なのか、理不尽で難しいゲームばかりでした。
その世代の人間からすれば難しいゲームをいかに攻略するかが楽しいと思える人も多いと思います。
このゲームでは課金して強い武器を手に入れることもできますが、それをしない方が、より昔のファミコン世代は楽しめると思います。
ただし、それはヒストリーを全部クリアするくらいが丁度良い難易度の高さで、フォース（裏面みたいなもの）に突入すると、格段に難易度が跳ね上がります。
ただ難易度が高いのならばそれで良いのだが、敵の攻撃力が異常に高く、一発で死んでしまうほど。なので「やられる前にやれ」というバトルになっているのが残念ですが。
また、敵によってはメテオを唱えてきて、即全滅もありうる箇所もありえます。これはこちらがいくらキャラを強くしても全滅を逃れるのは厳しく、結局やられる前にやれ、に行き着いてしまいます。
バトル終了後の評価も、
被ダメージ、行動回数、戦闘不能で判断されるため、いかに少ない行動でダメージを受けず、敵を倒すか、というものになっているためにそれに拍車をかけています。
一般的なRPGのボス戦で、間接魔法を駆使しつつ、回復といった長期戦で、その過程を楽しむ、というバトルの楽しみ方と方向が違うのは残念。
さらに、急激に敵の攻撃力が上がりつつも、防具の装備もあまり防御力上昇に恩恵がないようなのでそのあたりは調整を見直してもらいたいところ。
このフォースからの難易度はただの調整不足、もしくはコアプレイヤーに課金させるために意図的にやっているかもしれないですが。
とはいえ、プレイ最初に比べて、バトルが面白くなくなっているので、やはり調整してくれると嬉しいです。
・ダンジョンのスタミナ値の調整
スタミナがMAXであってもダンジョンによっては、一度に攻略できないものもあり、ダンジョンによっては非常に多くスタミナが消費されてしまう。現状、完全回復も1～1時間半ほどで完全回復する具合になっている。おっさんおばさんといった社会人がターゲットならば、そんな短時間での完全回復ではなく、調整して、3時間～6時間ほどで完全回復としたほうがスタミナを損したと思わせず、ストレスなく楽しめるのではないかと思いました。ちなみに何故3時間からというと朝からお昼休憩という意味合いから。
まあ、スタミナが非常に多く消費されてしまうダンジョンは意図的なものかもしれないですけどね。
それは、
社会人は時間が少ない
→折角スタミナを多く消費してダンジョンで全滅は時間がもったいない
→課金して、回復やコンティニューしよう
という。
この辺りは、基本無料アイテム課金というゲーム上、
仕方ないのかもしれないですね。
・武器、脳筋火力キャラ依存
先の「やられる前にやれ」に通じる部分があります。
ゲームとしての課金ガチャは武器防具。そして防具よりも当たりにくい武器こそが当たりです。
キャラのレベルアップよりも、武器による能力アップの依存度が大きい。そして攻撃方法も、武器による攻撃と魔法がありますが、魔法をするよりも、脳筋キャラで攻撃したほうが遥かに効率が良いです。
魔法はアビリティなので使用回数もありますが、そのくせに攻撃よりもダメージが少ないという。
何のための使用回数というデメリットを持っているのか疑問です。ただこれも、基本無料アイテム課金がベースにあり、
何処で課金させるかということを考えると、このゲームは武器であり、課金した武器こそが強い、ということでゲームを成り立たせているものだと思います。
もし、その「基本無料アイテム課金」ではなかったとしたら、魔法にももっと恩恵があり、より本来のFFらしいものになっていたと思いますが。
・・・まあこればかりは仕方ないところですが。
・グラフィックについて
既存ドット絵キャラは部分的にリニューアルされているものがある模様。セシルやカインの攻撃待機モーションなど。
実際は既存そのままが良かったのだけど、まあそこまで気になる程でもない。ただし、単純に新規ドットでしょぼいものがあるのは残念です。個人的に7以降の敵キャラやティファなど。
良い部分としては、ボスキャラがアニメーションしているところ。
腕や足のパーツで上下に動かしているだけなのだが、これは良いアレンジだと思いました。
▲ナルシェのバトル背景では雪が降っているものになっている。
こうしたちょっとした演出、アレンジは良いな、と思いました。
と、まあ、細かい不満もあるけれど、総合的に見ると良くできてて、スマホゲームでは面白いと思います。
FF好きな人は是非プレイしてみてほしいです。
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以下、戯言です。
個人的には2～4が好き。
2～3、早く来てくれー！
2では、
キャラの必殺技や素手でズドドドドと16回ヒットとか、ファイアの本装備で大ダメージ！とかだったら面白いですｗ
さすがに公式がバグ認定はやらんと思うけど。
あと「きさまら、はんらんぐんだな！」のキャプテンと是非戦いたい。そうそう、竜騎士はカインさんだけじゃなく、リチャードさんもいるんやで(´･ω･`)
3では、
ガルーダ戦がどうなるか・・・。そのときは全員竜騎士キャラが揃っていて、全員ジャンプで応戦だったら燃えるｗ・・・ただ、現状の「ジャンプ」の性能を考えると難しいかなぁ。
4では、合体必殺技も登場させて、パロムポロムのふたりがけや、ゴルベーザとフースーヤの「いいですとも！」のWメテオも想像すると楽しい。
キャラが増えてきたら、5のフォースタワーや6の瓦礫の塔みたいに、パーティを分割して進められるイベントがあったら面白そう。と、色々妄想はつきないですｗ
FFという元の素材は良いわけで、それを面白く料理してほしいなぁ。
運営さん、楽しみにしてるのでお願いしますよー。
