【ネタバレあり】「シン・ゴジラ」感想 その3~ラストシーンの考察やその他~
前記事その2からの続きです。
他、細かいこと
●「私は好きにした。君らも好きにしろ」とは。
後半、矢口の「牧博士は何を好きにしたんだ?」の台詞の後にゴジラ尻尾がガシャンと鳴るシーン。ゴジラの第五形態への進化を暗示させます。
そしてラストシーンの尻尾、謎の人骨が描写されています。
パンフにも書いてあるように、ゴジラは無生殖による個体増殖、群体化、小型化、さらに有翼化する可能性があるとのことです。
ゴジラは作中でピンチになるとどんどん進化したり技を使用してきます。
ラストの人骨については名言されていないのでそこは視聴者が各々好きなように受け取れば良いと思いますが、例えば、イメージとして核で無くなってしまった人の怨念や核の象徴であったり、例えば、ゴジラは牧博士や核で無くなった人の集合体であり、先の第五形態への進化、小型化を示唆していて、凍結されても生きてはいるので更に進化して生きようとする描写なのかもしれません。
まあ、答えは庵野監督のみが知るところでしょうかw
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2017,11,13追記
「ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ」にそれら解が書いてあります。
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ちなみにふと思い付きですが、もし続編が作られるとして、群体化、有翼化路線で考えるとしたら、その進化はキングギドラなどに進化するのでしょうかねw
ゴジラ(細胞)からキングギドラが生まれてもシン・ゴジラとしての世界ならそれも面白いのではないでしょうか。(まあ、庵野作品として続編はないと思いますし、実際作らないほうが良いと思っていますが、こういった妄想はあくまで妄想の域に留めたほうが面白い気がします。)
また、「私は好きにした。君らも好きにしろ」というセリフはメタ的な部分があり、庵野作品でよくある監督の台詞とも受け取れるような気もします。
私はゴジラを作った。後は視聴者の好きに(批評)しろ、ということや、私は今の特撮映画界、邦画の中でゴジラを作った。あとの特撮映画界や邦画界は好きにしろと。(庵野監督が実際に「この作品で日本映画の何かが変わればいいなと切に願っております」と発言しています。)
ちなみに矢口のヤシオリ作戦開始時の「若い人に託します」的な発言と重なって見えちゃいました。庵野監督も現在56歳なので、今後の特撮映画は若い後進に託す、好きにしろと。
加え、後半の赤坂(竹野内豊さん)の「総理、そろそろ好きにされてはいかがですか」との発言もあり、やたらキーワードとして「好きにする」発言が重要な気もしています。
個人的にですが、対外、周りの顔色を伺ってばかりではなく、自分の好きなことをすることが、何事も良い方向に繋がるんじゃないかと感じています。
…ん? 周りの顔色を伺ってばかりって、エヴァのシンジ君ですよね。あー、やっぱり庵野作品だなぁと思いますがw
ちなみにですが、これまでの庵野監督作品はご本人の人間性や考え方が表れてもいます。
今の監督がそういった「好きにする」といった心境ならば、現在制作中のシン・エヴァの方向性を示しているような気もしています。
●冷静に見るとゴジラのシーンは少ないw
よく見るとゴジラ自体の見せ場って圧倒的に少ないんですよねw
これも熱線の話と同じでバーゲンセールで安売りにしなく、見せ場として大切にしているからだとも思います。
ちょっと物足りないんですが、でもこのちょっと足りないのが良いのかなと思っていますw
●伊福部昭さんの曲の使いどころが良かったですね。
おなじみゴジラのテーマもちゃんと第四形態、皆が知っているゴジラの状態で使うところ。
これはもうお約束で、当たり前なんですが、ちゃんとやっているところが良かったです。
また、ヤシオリ作戦の宇宙大戦争や、エンドロールでのシリーズ曲メドレーは良かったです。
特に怪獣大戦争とゴジラVSメカゴジラのメインテーマは好きなので嬉しかったw ただ、なんでエンドロール最後の締めの曲がメカゴジラのテーマなんだろう?と気になりますw
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※2017,11,13追記
ジ・アート・オブ・シン・ゴジラにその答えが書いてありましたw
インタビュアーの氷川さん、庵野さんありがとうございましたwww
シンゴジラのエンドロール曲の締めの理由がこれ。
まさか平成メカゴジラが来るとは思わなくて震えてしまったwテレビ版エンドロールは冒頭フェードアウトで終わりそうな予感だけどw pic.twitter.com/hf2Uk5KPnk
— ナミヘイオグ (@namiheiogu) 2017年11月12日
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サントラはもちろん買いました。
伊福部昭さんの曲の使用で気になったのが、鷺巣詩郎さんの曲と比べると明らかに劇中の音質の差が激しいのが気になりました。
敢えて、原曲(?)モノラルにこだわったんだろうけど、それでもちょっと気になりましたがw
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2017,11,13追記
これもやはり監督のこだわりで当時のモノにこだわっていたようです。
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●でも、エヴァの曲のは個人的に控えてほしかったなぁと思う部分もw
会議中のデーンデーンデーンドンドンという曲です。
エヴァファンサービスや監督のお気に入りなのかな。あとエヴァへの宣伝的な意味合いとか。
個人的にはエヴァも好きだけど、ゴジラ映画ですし、まして4回も流されるとくどかったですね。初見で最初流れたときは胸熱だったのですが、それでもやっぱりいらなかったかなと思っちゃいました。
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2017,11,13追記
今見直すと、もうこういうもんだなと思って気にならなくなってますw
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●序盤アクアリウムでの若者の声の部分が棒すぎですね…。
●ゴジラ第二形態を最初見たときは「え!?」でしたw
アンギラスか? とも思ったり、2014年ゴジラみたいにかませ役キャラか? とも思ったり。
目が海から上がったばかりなので魚眼のように真ん丸だったり、昔の怪獣のような味わいもありますね。今後キモカワイイキャラで人気出るかも?w
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2017,11,13追記
実際、蒲田君として人気出ましたねwww
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●米国から三度核攻撃されそうになるのが皮肉。
原爆を落とされた日本だからこそ二度と起こしてはならない、そしてそれを防ぐためにも日本の底力を見せる展開が良かったです。
ゴジラは核をテーマとした作品性でもありますし、このあたりはゴジラ1984と同じような展開らしいですが、1984版は子供の頃見たときはイマイチで、あまり覚えてないんですよねぇ…。大人になった今、また今度見てみようかな。
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2017,11,13追記
その後、ゴジラシリーズ全作品を改めて見てみました。
1984年版ゴジラも改めて見たら面白かったですよ。
「ゴジラ(1984)」感想。シン・ゴジラを見るとまた楽しめる作品。
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●ラストの場が東京駅なんだけど、目の前に皇居があるんだよなぁ。
ふむう、考えさせられるなぁ。
●ネットで感想などを調べてたら、「これは!」と思ったことを挙げておきます。
「核の象徴でもあるゴジラ」や「米国からの核」を止めるきっかけとなったのが「平和の象徴の折鶴」とは。
ふえぇ…よく考えるよ、ホント。庵野監督すげぇ。
さてさて、総じて、本当にゴジラ好きとしては非常に楽しめました!
庵野総監督、樋口監督、庵野監督に依頼した東宝、スタッフの方々、本当に面白い作品をありがとうございました。ゴジラ映画、特撮映画として素晴らしいものでした!
そうそう、「ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ」予約しています。シン・ゴジラ好きはお高いけど必見ですね、これは!
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2017,11,13追記
もはや約1年前ですが買って読みました。
読み応えがありました。
シン・ゴジラの考察関係に関しては答えが出ていますし、制作裏話などあるので読んでみる価値はありますよ!
お高いですがw
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良かったらこちらの記事もどうぞ。
→シン・ゴジラを見てからのゴジラシリーズ感想 ~昭和シリーズ前編~
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