【マンガ】「修羅の門 第弐門」が再開! 1話感想とこれからの予想

2019年4月8日

月刊少年マガジン11月号にて「修羅の門」が13年振りに連載再開されました。
 
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本当に嬉しい。
読むまでは期待と不安が交錯してたけど、いざ読んでみると期待以上のデキで興奮が冷めません。久々に童心に戻ったような感覚で早く次号読みたい気持ちでいっぱいです。
 
さて、この「修羅の門 第弐門」の1話のデキがホント上手いなぁと思いました。
 
 
※以下ネタバレ含む
 
~13年振りの再開の意味~
 
まず、13年振りの修羅の門ということで、この第弐門の一話で一番上手かったのが、読者が13年思いに思っていた修羅の門という作品、陸奥九十九という主人公への思いと作中での登場人物が現在行方不明になっている九十九への思いが見事にシンクロしている、ということです。
 
特に格マガ編集長にまでなった谷山のコラムが上手い。13年振りの再開ということで、当時とは現実の時代も読者も変化していますし、その空白の13年間という時間を、作中での空白の2年10ヶ月を見事にシンクロさせているんですよね。
 
ついでにこれまでのあらすじと新規読者への作品の説明にもなっているのはお見事。物語としては、順当にいけば
ブラジルでケンシンマエダとの対戦になっていたのでしょうけど、それも既に過去の話としているのも上手い。
 
何故なら、この連載再開がいきなりこの5部から始まるとすると、13年振りの連載再開ということで、読者の気持ちと作品の世界と時間軸とにギャップを感じるからなんですよね。
 
なんというか、作品に気持ちが追い付いていかないんですよね(自分は)。先に挙げたように、この空白の13年というのは大きかったと思っています。もちろん4部終了直後ならば、そのままケンシンマエダとの対戦を行ってよかったと思いますけどね。
 
 
~様々な伏線~
 
第弐門 一話では伏線が沢山ありますよね。
1、覆面の正体
2、九十九とケンシンマエダとの対戦、勝敗
3、九十九が「壊れている」の意味
4、舞子の帯を失くしていること
5、海堂晃と片山右京の対戦、勝敗
6、龍造寺館長が入院することとなった理由
7、九十九登場前に出てきた謎の男女のキャラ

 
 
それでは自分なりの予想と考えを挙げていこうと思っています。
 
1、覆面の正体
 
私はケンシンマエダJrだと思います。九十九の父もケンシンマエダとのことですが、腹違いの息子だと思っています。
 
理由に
7の九十九登場前に出てきた謎の男女のキャラと重複しますが、その男女がケンシンマエダとその妻なのではないか、と。
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ケンシンマエダに関しては、シルエットでも髪型とマフラーのようなものが一緒。
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そしてあの例の「雷」のような技。
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それと修羅の刻14巻、西郷四郎編にヒントがあると思っています。
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こちらを見てください。
西郷四郎と陸奥天兵の出会いともなる技がこれなんですよね。
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西郷四郎は修羅の刻14巻にて前田光世にこの陸奥との戦いを話しています。
前田光世は別名・コンデ・コマ。柔術家。海外に渡りレスラ-やボクサ-と千回以上他流試合を戦って不敗・・・という伝説の男。
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前田三郎はコンデ・コマの養子。ケンシン・マエダの父。
(文章一部、修羅しゅしゅしゅ!より抜粋)
 
これで九十九、前田光世、ケンシンマエダ、覆面の関係が繋がるわけです。コンデコマというキーワードで尚更です。元々5部がそれでしたしね。
 
弐門一話で覆面が「あの技」を使ったのは「兵」で九十九を挑発、おびきよせるためだと思います。作品的にも「あの技」を使う方が、因縁を感じさせ、面白い。
 
また、ケンシン「Jr」と思う理由に、ケンシン自体では九十九と年齢差があるから対戦する分にちょっとどうかなぁと思う部分があります。
まして、同一の父ケンシンの息子がライバル同士の方がお互い年齢も同じくらいだし、そして作品的にも面白いからですw ライバルって自分と同じような部分があったほうが面白いですよね。例えば不破北斗も同じ圓明流として共通点があって良いキャラクターポジションだったと思いますし。
 
また、覆面の正体は
・海堂晃
・片山右京
・ただのかませ犬
という意見もありますが、
それならばわざわざ第弐門の扉ページで
こんな重要格のキャラのような扱いを受けるでしょうか?w
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まあ、最初は私は片山右京じゃないかと思いましたが、(圓明流の技を簡単に真似してみせるから)、彼は身長185センチもあるそうなので、この時点で外れてるんですよね。
 
まあ、色々考えると、ケンシンJrと考えると作品的に面白いので私はそのように予想しています。では、もしケンシンJrだとした場合、いきなりラストバトルになるのではないか、と思う人もいるでしょうが、おそらく何らかの理由で対戦は途中で中止になると思いますw
 
まあ、おそらく九十九が宮本翔馬の代わりに出場したこと(多分気絶させて勝手に代わり出場とか?)、
或いは「九十九が壊れている」とのことで、本来の九十九じゃないためだとか、何らかの理由で九十九が本来の姿に戻ってから、また再戦する、とか。
 
まあ、想像すると尽きませんがw
 
 
2、九十九とケンシンマエダとの対戦、勝敗
 
勝敗はおそらく九十九の勝利か引き分けでしょう。
負けは絶対に無いと思います。
 
散々この作品のキーワードとして「陸奥圓明流の歴史において敗北の二字はない」と言っているからです。これはこの作品のお約束ですよね。
 
あと一話にて、マッイイツォの話での「対戦後、自分の足で戻ってきた」ということもあると思います。自分の足で戻ってくるかには敗北はないでしょう、また、九十九の勝利か引き分けという流れで、ケンシンJrとの対戦、という流れに繋がるような気がします。
 
それは引き分けならば、九十九がまたやろうと言いそうですし、九十九の勝利ならば、ケンシンが次は自分の息子と勝負させると言いそうですし。ちなみに九十九とケンシンの対戦を過去のこととすることにより、いずれその回想シーンが流れると思います。
それによって、弐門の話を長引かすことができる話のネタが増えるからですw
 
変な話、修羅の門は月マガにおいても商業的な重要ポジションにある漫画だと思うので、できるだけ物語も長く続けさせたい意向もあると思いますのでw
 
 
3、九十九が「壊れている」の意味
 
A、単純に記憶喪失
B、今までの九十九のような人間味、戦いを追い求めるような姿勢じゃなくなっている。
 
つまり、今までのような相手の力を100%出させるような戦いではなく、もっと冷酷無比な戦いになってしまった
というどちらかだと思います。
でも、多分Aかなぁ。
Bって、元々圓明流は人殺しの技で、冷酷無比なのは当然なことなので。
 
Aならば、
4、舞子の帯を失くしていること
と関係も出てくるんだよね。
 
九十九と舞子は良い関係になっていたのに、その物理的な繋がりでもあった舞子の帯を九十九が失くしているし、今後の展開として、記憶喪失となって舞子のことが分からなくなっているというのも面白い。
 
 
4、舞子の帯を失くしていること
 
これは3で挙げた意味が大きいかと思います。
また、舞子の帯は今まで一度も負けたことがない、とのことで、それを受け取った九十九が、ケンシンマエダ戦でその帯を失ったとのことで、九十九はケンシンマエダに負けてしまったと、読者に予想させるためのフェイクもあると思います。
 
あとそのキーアイテムを持っていないことで「壊れている九十九」、つまり今までの九十九ではない、ということを表現していることもあると思います。
 
 
5、海堂晃と片山右京の対戦、勝敗
 
この対戦は元々、九十九への挑戦権をかけてのものなんですよね。
まあ、勝敗は正直分かりませんが、作品を読み直すと、海堂晃のキャラクターのポジションの方が上なので(いずれお互いが再戦を果たすと言ってる)、この仕合では海堂が優位であったのではないかと思いますw
 
あと次の6、龍造寺館長が入院することとなった理由と繋がります。
 
 
6、龍造寺館長が入院することとなった理由
 
谷山が
A、海堂の稽古、
もしくは
B、二人の仕合中に海堂を庇って、片山の技を受けた、
と言っています。
 
Aであれば、
九十九に勝つためには、九十九と同じように「修羅」か何かになるしかないわけで、その「修羅」か何かになったことによって、
稽古相手の館長を入院送りにすることになってしまった、とか。
 
Bであれば、
これは、その片山の技を館長が受けていなければ、むしろ逆に海堂が片山を殺していたかもしれない、からだと思っています。
館長は海堂のためではなく、片山のために、片山の技を受けに行ったと思います。
 
 
7、九十九登場前に出てきた謎の男女のキャラ
 
1、覆面の正体で挙げたように私はケンシンマエダとその妻だと思っています。と、私はこんな風に予想していますw
もう本当に次号が溜まらなく待ち遠しいです!
 
個人的な話で、ゲームが好きな私なのですが、最近のゲームではリメイクや続編モノが多く、そしてそれらの内容があまりにひどいものばかり多くて裏切られたり、もはや期待できない状態になっているんですよね。なので、修羅の門再開、と言っても
正直諸手を挙げて喜べる状態ではありませんでした。期待と不安が半分半分でした。
 
が、実際マガジンを手に取って読んでみると、そんな思いを払拭させるほどの素晴らしさ、正に連載当時、興奮して読んでいたあの「修羅の門」のままでした!あぁ、来月も待ち遠しいなぁ。
 
余談ですが、
冒頭のこの場所って池袋ですかねw
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あとVTRではDVDではなく、ビデオテープを使っているのはやはりまだ時代は昭和なんですよねw 作中では2年10ヶ月しか経っていないので。
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しかし格マガの新人編集者の小田のメガネは最近の平成デザインのメガネですよねw
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