【ネタバレ】FF7R、クリアしての感想や考察。ただのリメイクじゃなく、そして某キャラ生存ルートあり?

2020年10月11日

ファイナルファンタジー7リメイク(FF7R)、クリアしました。
いやー、想像以上に面白く、開発者のインタビューも読みたくてアルティマニアも買いました。

ネタバレありの記事で、結構記事は書き殴りですw
 

実況動画、Part1

 

私の実況動画でスタート~クリアまで14回に分けてあります。
FF7Rの動画ではストーリー性やボイスがあるゲームの性質柄、あまりイベント部分では喋らないようにしました。
良かったら動画もご覧ください。
 

良かったところ

ちゃんと面白い作品で作り切ったのがすごい

■2015 E3

 

まず、ここまでのクオリティを長期間で作り切ったのはすごいなぁという思いですw

2015年のE3が初公開のPVでしたので、まあ単純に少なくても6~7年程かけて作ってるんでしょうかねw
これを一般的なユーザー視点だと開発期間が長すぎると言われますが、私もソーシャルですがゲーム制作などクリエイティブな仕事をしたことあるだけに、こんな超大作のリメイクというビッグプロジェクトを長期間で大人数で行い、そして見事クオリティが高くて面白いゲームをリリースしたのがすごいなぁと感じました。
スタッフロールでも開発に関わった人数は1000人はいるような気がしますので、これだけの人数で制作して取りまとめるのはさそ大変かと思いますので(スタッフロールの人数は数えてないので適当ですw)

私はFF15はプレイしていないのですが、結構開発と納期とクオリティが大変だったみたいですし。
 

■PlayStation Experience 2015

▲PlayStation Experience 2015は今見ると、クラウドの顔や電車の上にガードスコーピオンが出てくる展開、バトル中のUIなど結構製品版と違ってますね。
 

FF7はFFシリーズでも一番人気と言っても良い作品です。
さすが力とお金の入れ具合が半端じゃなく、こだわりを持って丁寧に作られている印象です。
グラフィックやBGMはもちろん、「ゲーム」としてもちゃんと面白く、「現代ならではのFF7のリメイク」としても想像以上に素晴らしかったです。
 

キャラクター

キャラはアドベンチルドレン(AC)をベースにクオリティアップし、オリジナルを大事にしつつ、日本・海外向けのテイストも考慮しつつ、現代風にリファインされているのがさすがですね。

エアリスはオリジナルではあまり性格の印象が薄く感じていたのですが、今作はもっとグイグイ引っ張るお姉さん的な感じの個性ある味付けになっていました。
クラウドと二人でスラムに行ったり、ウォールマーケットに行く道中などのシーンの追加やアレンジ具合が、オリジナルでの後半の死んでしまう展開を知っているだけに良かったです。
 

ムービー


 

ゲーム中のリアルタイムCGがそのままシームレスに読み込みなしで移行するのでテンポも良いし、ゲームとしての一体感を感じました。
装備している武器もムービーにそのまま反映されるので更に感情移入度も上がります。
プリレンダリングのムービーは作中でもほぼオープニングとラストくらいしか使われてない記憶です(強いて新羅ビル内の映像など、全体としても3~5%くらいと非常に少ない印象)。
 

BGM

BGMもアレンジ含め良かったですね。
同じ曲でも各シーン毎で沢山アレンジで用意されていて、例えばバトル曲の「闘う者達」だけでも何曲あるんだというw

好きな曲でも例えば伍番魔晄炉へ行く途中のダストドーザー戦の闘う者達の重厚なアレンジが好きですね。
個人的に「オクトパストラベラー」の作曲者の西木さんのもバトル曲で参加されているようで、どの曲で参加されているんだろうとめっちゃ気になってますw
 


 

ユーザーが見たい箇所を見せてくれる


 

イベントシーンなどもユーザーが見たい部分をこだわっていて良かったですね。
例えばエアリス、ティファ、バレットのデートイベント(開発的には決意イベントというらしい)や、コルネオ館でのティファ・エアリスの衣装やクラウドの女装、オリジナルでは空気だったエアバスター戦が派手になっている、ラストでセフィロスと戦う、などなど沢山。

でも1作目でここまでのボリュームや盛り上がるシーンを持ってきてしまうと、2作目以降、開発が大丈夫かと余計な心配をしてしまいますがw
 

テンポ


▲聖剣伝説3リメイク版の一部会話シーン
 

イベントやムービーでボイスありで喋りますがテンポも良いですね。

敢えて比較になっちゃいますが、丁度最近、聖剣伝説3のリメイクの体験版をプレイしてキャラのセリフにテンポの悪さを感じたからです。
セリフはオリジナルそのままでそれにボイスが付きました。

ただ、元々のオリジナル版はボイスがない想定で作られていましたが、そこにそのままボイスが付いてしまうと、元々説明するための長いセリフにボイスが付いてしまうのでテンポが悪く感じてしまうのです(ユーザー側でスキップしたりボイスをオフにすれば良いこともありますが、今言いたいことはそこではありません)。

その点、FF7Rではボイスありきで会話自体も作り直されているのでテンポも良くストレスも溜まらなかったですね。
(そもそも「リメイク」でも目指す方向や開発規模も違うので、単純にFF7Rと聖剣3を比較できないことは分かっているのですが、敢えて分かりやすく例に出しました)
 

難易度


▲「ストップ」をくらってクラウドが逆さのまんま止まってしまったw

ノーマルでプレイしましたが、簡単過ぎず難しすぎず丁度良かったですね。
ボスやザコでも何度か全滅、苦戦するところがあって、そこをどう攻略するかと楽しかったです。

これだけのビッグタイトルだとプレイヤー人口も多くてゲームバランスを取るのは難しいものですが、難易度を設定したのは正解だったと思います。
また、バランス調整も入念にしているのを感じました。
 

親切設計

ゲームの進行も親切で、次のチャプターに進む際など取り返しがつかない要素やマテリアを取り逃がそうとする際、「そのまま進みますか?」と教えてくれるのが良い設計ですね。
もちろん昔のゲームはそんな機能はなくて不親切だらけで、当時はそれが当たり前でしたが、今となっては助かりますw
 

技術的観点

プレイ中は自然過ぎて気付かないですけど、このゲーム処理落ちが無いんですよね。
バグも遭遇していません。
これだけのボリュームのゲームでおかしな挙動がないのはさすがです。

また、アルティマニアに書いてありましたが、キャラの口パクは多言語のボイスから感情を判断して自動生成される技術だったり、通常ゲームは30フレームですが、ロード中はフレームレートを上げることでロード時間を短くしているなど、そういった技術の開発秘話も面白いし、なるほどなぁと思いました。
 

その他

街の人の会話もそれぞれが勝手に喋っているのがプレイヤーに聞こえるのが良いですね(位置によって音量調整もされますし)。
リアリティを考えると当然ですが、RPGで普通街の知らない人一人一人に話しかけるなんて不自然ですよねw
そうしたゲーム的な記号・文法とリアリティの部分のバランス加減が良かったですね。

そうそう、CEROについても予想通り、現代風にアレンジしたり苦労したとアルティマニアで書かれていましたw
コルネオの館でのキャラの衣装や蜜蜂の館などですね。

アルティマニアに、どの開発スタッフもオリジナルのFF7を大事にすると言っていたのが、当たり前のことなんですが印象的でした。
それは近年、昔の名作の続編やリメイクでもコレジャナイという作品が結構あるからです。

そしてただのリメイクじゃなくて、新生、新要素、再構築というくらいの作り込みや挑戦する姿勢が良いですね。
 

良くなかったところ

立体のマップや暗い箇所がちょっと分かりづらい

まあ…開発者の意図もあるんでしょうけどw
立体的だったり暗いところのマップでどこに行ったら良いか、どこで△ボタンを押してアクションすれば良いか、ちょっと分かりづらいところがありました。
許容範囲だし慣れもありますが、そのせいで無駄に時間を費やした箇所がありました。
 

予想以上にボリューミー

ボリュームがあって遊びごたえがあるのは良いことなんですが、ある意味冗長にも感じたりもしました。
この長さについては、フルプライスでこのクオリティとボリュームという観点では問題はないのですが、うーん、個人的に新羅ビルのくだりがちょっと長いかなぁと感じました。

更に一作目でこのボリュームになると、二作目以降を考えると余計な心配をしてしまいます…w
オリジナルのFF7はディスク3枚組で、ミッドガル脱出はディスク1枚目の半分くらいだったので、単純計算するとリメイクのシリーズは全部で5作必要になりますが…w

ただ、今作でゲームの基本設計は出来たでしょうから、後の作品は開発が早くなるでしょうね。

気になる次回作のリリースについても、まだ何部作になるか決まっておらず、当然大きく分ければ長く期間かかるし、短くすれば早いスパンで出せるといったことがアルティマニアに書いてありました。
個人的には短い期間でコンスタントに出していってほしいですね。
 

…と、良くなかったところを二点挙げましたが、実際些末なことで、全般非の打ちどころがないクオリティに感じました。
 

まさかの展開

さてさて、ある意味本題の1つはこちらです。
 

エアリス生存ルートあり?

ゲームをプレイすると分かりますが、エアリス生存ルートがあるような伏線があります。
というよりも、今作はエアリスだけではなく、セフィロスの言動やフューラーの存在など、このFF7Rの世界はただのリメイクではないとプレイヤーは感じるはずです。

例えばエアリスやセフィロスは未来の記憶を持っているような節があります。
こういった改変については賛否両論あるようですが、私はただのリメイク作品と思ったら新鮮と意外性を感じて肯定派ですね。
ユーザーの想像の上を行く新体験を与えてくる作品はやはりワクワクして楽しいです。

ちなみにこの感覚はエヴァの新劇場版の破なんですけどねw
エヴァの新劇場版はテレビ版エヴァのリビルド(再構築)で、破で途中からテレビ版とは一部違った展開を見せることになります。
更にテレビ版では救えなかった綾波レイを助ける、という展開にもなったことで破の評価は高いです。

同様にFF7Rにも同じようにエアリスを救えるも可能性を感じましたね。
このあたりはオリジナルのFF7のクラウドの内面世界など、当時開発者はエヴァの影響も受けたと察するので、このFF7Rの展開はそういったエッセンスが入っているのかなと個人的に感じています。
(ちなみに私はエヴァが大好きでブログにもよく感想や考察を書いてます)

また、エアリスの生存だけではなく、オリジナルでは死んでいたキャラも生きていたり、ザックスも生きているかしれない演出がありました。

なので、今作はFF7オリジナルとは別の世界線かもしれなく、上の写真の部分のラストでのセフィロスとのイベントシーンでの演出(オリジナルと同様)など見ると、二作目以降はオリジナルとは違った物語になるんじゃないか?と思いました。

そういえばアルティマニアによると、ラストのフューラー三体はACのリユニオンの3キャラらしいです。
あの三体は剣や銃も持っていたりと、クラウドやバレットなど自分たちか?とも推察もしたのですがなるほどです。
見事アルティマニア発売前にリユニオン三体と推察している人もいましたw
それならば未来の世界(壁)を乗り越えるということで、次作以降は別の物語になるんじゃないか…と色々想像したのですが、アルティマニアでは今後のシリーズも基本的に原作に沿って少し違ったものになると明言されていましたw

とは言え、これら改変については二次創作に感じてしまうという人や、キングダムハーツでも同じことをやっていたらしい、純粋に7のリメイクをしてほしいということで批判的な人もいるようです。
確かに過去の名作を後付けで二次創作風にして台無しにしてしまう作品も近年多く見受けられます。
オリジナルの作品でキャラクターが死んだことで作品性としては良かったのに、続編で生き返ってしまって台無しになったりしますよね。

私もアニメ「コードギアス」シリーズで同じようなことで気になる部分があったのですが、まあ今となっては最初の作品からもうだいぶ年月も経ったしもう許されても良いかな…と思ったりする部分もあって、エアリス生存についても同様に感じていますw
もうオリジナルが出て23年経ってるし、そういう展開があっても許していいんじゃないかとw

ただし、世界線やループ説は近年の作品でありがちな展開なので捻りを加えてほしいですね。
オリジナルの後半ではエアリスが星(ライフストリーム)と一つになりましたが(うろ覚え)、ライフストリームが過去も未来もない概念・世界だったりして、今作のエアリスがオリジナルの記憶(未来=ACの記憶?)を持っているのかなと感じました。

初めてエアリスと会ったときの花言葉の再会は、普通に考えれば後にまた会う再会ですが、今作がオリジナル版の後の話(もしくはエアリスは未来の記憶を持つ)としての再会や、プレイヤーにはメタとしての意味だったり、セフィロスのお前は誰も救えないというセリフもエアリスのことに繋がって、なるほど面白いなぁと感じました

また、エアリス生存については物語だけではなく、商業的にも話題性やゲームとしてのウリになるのであるような気がします。

繰り返しますが、この改変については賛否両論らしいですが、私としては単純にその内容が面白いかどうか次第でアリだと思っています。
ただし、作品の中には変な蛇足で台無しにするケースもあるので不安要素もあったり…w
さて、どうなるんでしょうかね。
とりあえず、安易にセフィロスやザックスが仲間になって、真のラスボスを倒しにいくような展開は勘弁してほしいですねw
 

タイトル名に1作目、Part1など付いていない理由


出典:https://www.jp.square-enix.com/ffvii_remake/

今作はプレイして途中で感じましたが、予想通り「リメイク」という言葉は深い意味があるようです。

野村さんはリメイクの意味をE3発表用の普通に考えるゲームと、もう一つはまだ言えないだそうですが、おそらく今作のクラウドやエアリスのキャラがもう一度物語(世界)を作るニュアンスかとと想像します。

分作で「Part1」といった名称が付かなかったことを考察すると、二作目以降はREMAKEではなく違うRから始まる言葉がつくかもしれませんね。
Rから始まる単語として、rebirth(リバース:再生)、rebuild(リビルド:再構築)、そして特に物語でも重要なワードのreunio(リユニオン:再結集・再結合)の可能性があるんじゃないかな?と思ってます。

FF7の派生作品で
AC:アドベンチルドレン
BC:ビフォア クライシス
CC:クライシス コア
DC:ダージュ オブ ケルベロス
がありましたが、そういった命名規則など、今回もタイトルに共通性を持たせるのかなと。

と、そういう理由でREMAKEはあくまで今作のテーマなのでPART1と付けなかったと思います。
 

総評・まとめ

レビューサイトでは賛否両論で、オリジナル通りのリメイクが良かったというような意見もありますが、私は十分に楽しかったです。

リメイク作品はオリジナルのほうが良かったと言われることもあるので作るのが難しいと思いますが、FF7Rは超大作でコストとお金をかけられることもあってか、ハイクオリティでこだわりや作り込みがすごく、そしてただのリメイクではなく作り直し、再構築の具合が素晴らしかったです。

私もナンバリングタイトルの新作や続編、リメイクされる作品でコレジャナイと思うものもあるのですが、それは開発者が当時と違っていたり、その核となるコンセプトなどが失われているケースがあったりするように思えます。
今作はもう坂口さんは関わってないでしょうけど、しかし当時メインで関わっていた北瀬さんや野村さんが関わっているので、そういったFF7の核の部分や思想は変わっていないので安心してプレイできました。

とは言え、オリジナルのFF7は好きだけど、FF7Rは求めていたものと違ってつまらないという人は、自身の一方的なオリジナルのFF7像が強すぎるような気がしています。

元々のFF7の開発者がオリジナルを大事にして作り上げた作品を受け入れられないのは、ご自身の感性が23年前のオリジナルで止まっているからかもしれません…。
それはまあ各人の趣味嗜好ですが、それでもオリジナルが良いという人は嫌ならプレイしなければ良いし、昔の23年前の作品・世界に留まって楽しんでいればそれで良いんじゃないかと思います。
私は時代は流れるものだし、メーカーが現代ならではの技術を駆使して提示した最新のFF7を楽しみたいと思ってますw

また、巷のレビューではアンチでの低評価やアクセス数を稼ぐためかクソゲーか?という見出しのものを見ますが、いやあ、このクオリティをクソゲーというのはただの暴論だと思います。
このクオリティとこだわりを持ったゲームはさすがになかなか無いと思います(処理落ちやバグもないですし)。
アルティマニアも読むと、開発者がどれだけオリジナルを大事にし、面白いものを作るという志やこだわりを持って開発に臨んだか分かります。
(いや、ゲームプレイしてるだけでもすごいと感じましたけどw)

さて、ネタバレ記事と言いつつ、あまり細かなゲーム内容のことは書いてないですけど、もしFF7Rに興味あるけどまだプレイしていない人はプレイする価値があると思いますよ。
ゲームは自分でプレイしてナンボですw

アルティマニアも攻略はもちろん、ゲームの設定や開発秘話や今作の考察、今後の展開についなど書いてあるのでと読んでみると面白いです。