【ネタバレあり】劇場版まどか☆マギカ ワルプルギスの廻天」感想。

「ワルプルギスの廻天」を見てきました。


なお、昔からマミさん推しでアクスタも購入。
バッジは2つ買って、マミさんが当たったのは運が良かった。
(本当はVol.2のバッジが良かったけど、買うときはVol.1が2枚しか残ってなかった)
さて、この先はネタバレあり。閲覧注意。
※物語のネタバレ紹介や考察というより、個人的な感想寄りです。
否定的な内容もあるので、気分を害したくない方は読まないことをおすすめします。
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まだ一度見ただけで完全に理解できてないところもありますが、取り急ぎ感想です。
結論から言うと、期待しすぎました。
正直、見終わってからずっとモヤモヤしています。
自分はTV版を1話からリアタイで見ており、今でもTV版が至高だと思っています。
(店舗特典を吟味してBDをゲーマーズで購入、BDを職場に持っていって布教活動してた)
今回はタイトルからして「ワルプルギスの廻天」。
ワルプルギスの夜といえばTV版のラスボスです。
前回悪魔となったほむらとどう繋げてくるのか、期待していました。
さらにキービジュアルはミケランジェロの「アダムの創造」を思わせる、まどかとほむらが手を伸ばす構図。
パンフレットの表紙もTV版10話のまどかとほむらのあのシーンです。
これはまどかとほむらの物語をしっかりやるんだろう、完結するかもしれない…?と思っていたので、余計に期待値が上がっていました。
まどマギというよりスピンオフ、のような…
まず気になったのは新キャラです。
まどマギに限らず世の中の新作では商業的にも新キャラを出すのはよくあることですが、今作は新キャラに尺を使った反面、肝心のまどかやほむらたちの掘り下げが少なく感じました。
個人的にまどマギは、まどか、ほむら、マミさん、さやか、杏子の5人とキュゥべえの物語だと思っています。
さらにその中でも、やはり中心にいるのはまどかとほむらだと思っています。
なので途中から、これ、まどマギの本編というよりスピンオフを見てるんだっけ?という感覚になりました。
新キャラの緑も個人的には必要だったのかな?と。
オレンジは今作のラスボス的な立ち位置になっているのも、なんだか小物がラスボスになったようで肩透かし感がありました。
パンフを見るとマギアレコードなどに関わっていたスタッフも多いようなので、自分が感じたスピンオフ感や「コレジャナイ感」はその辺りもあるのかなと思いました。
最近ありがちな、公式の二次創作を見ているような感覚にも近いです。
ワルプルギスには期待しすぎた
ワルプルギスの夜の過去や正体については、なるほどとは思いました。
ただ、TV版のラスボスですからね。
自分は見る前、安直ではありますが、実はワルプルギス=ほむらだったくらいの仕掛けを勝手に想像していました。
ほむらとワルプルギスをどう繋げて、どんな凄いものを出してくるのか。
それくらい期待していました。
なので、ここも期待しすぎたかなと。
結局スピンオフ感がありますね。
「叛逆」であれだけ凄そうだった悪魔ほむらも、今作では思ったほど大したことがなかったように感じて残念でした。
悪魔になったのは仕方ないとして、魔法少女だった頃のほむらは時間停止+銃器という戦い方も面白かったんですけどね。
個人的には悪魔ほむらとワルプルギスの夜がガチでバトったり、まどかの魔女化が出るならそれと悪魔ほむらなどがバトる展開を見たかったので消化不良もありますね。
脚本より見せたい絵が先にある?
個人的に、まどマギの一番面白いところは脚本だと思っています。
TV版は脚本が面白かったからこそ、あそこまでハマりました。
もちろん可愛らしい絵柄と脚本のギャップもあります。
ところがパンフを読むと、虚淵氏はイヌカレー側が用意した材料を繋いで脚本にしていったとのこと。
それを読んで、ああ、だから今回は脚本ありきというより、見せたい絵やアイデアを繋げて話を作っているように感じたのかな、と妙に納得しました。
イヌカレーが脚本にも深く関わっているだけあって、イヌカレー的な描写もかなり多いです。
自分にはちょっとくどかったですね。
実写のコラージュも違和感がありました。
怒涛の情報量や抽象的な演出、色彩も含めて、エヴァ(庵野監督作品)やウテナ(幾原監督作品)っぽさも感じました。
重要な新キャラの声優が坂本真綾さんなのもエヴァと同じ展開ですし、この辺りは意識している部分もあるんでしょうかね。
まどマギで直接的なグロ描写は違うような
これは自分が勝手に思っていただけかもしれませんが、まどマギは少女たちにとって残酷なことは起きても、直接的なグロ描写はあまり見せないお約束があると思っていました。
なので、あるキャラが自分の手に刃物を突き刺して血が出る描写はなんか違うなぁ、と思いました。
残酷な世界観と、直接グロいものを見せるのはちょっと違うと思うんですよね。
「マミる」もグロいシーンとも言えますが、直接喰われた断面や血は見せてませんでした。
キャラデザは可愛くなったけど
キャラデザは蒼樹うめ先生の絵柄に近くなりましたね。
今風に可愛く、洗練された印象があります。
ただ、昔から見ている身としては、TV版のあのちょっと潰れた顔の方がまどマギらしくて独特で好きですね。
リアタイ時は「つぶれた饅頭」なんて言われてましたが(褒め言葉)。
パンフを読んでも、なぜ今になって以前より幼く、少女っぽく見せたいのか、なぜ今になって蒼樹うめ先生の絵柄に近づけたのか、その辺りの理由は自分の読解力不足か読み取れませんでした。
楽しみにしていたパンフも……
自分は映画やゲームのパンフやインタビューなどを読むのが好きです。
作り手のこだわりなどを読むのが好きなんですよね。
なので今回もパンフを読むのを楽しみにしていました。
ただ、今回は正直あまり面白くなかったです。
脚本や絵コンテ、演出についても「こうしたかった」という話はあるものの、なぜそうしたのかという理由があまり見えてこない。
なんとなく各スタッフがやりたいものを詰め込んだようにも感じてしまいました。
「イヌカレーが材料を用意してくれた」という話や、「見る人の解釈に任せる」という趣旨の発言がありましたが、自分には作品としてちょっと「逃げ」の姿勢にも感じました。
考察させる作品はもういいかな
今回、怒涛の情報量で話が進むので、一度見ただけでは正直完全には理解できていません。
パンフによると、もともと前後編として考えていたものを一本にしたことで、情報量が多く難解になった部分もあるようです。
それなら、この目まぐるしさにも納得するところはあります。
だから、もう一度見たい気持ちもあります。
ただ、「面白かったからもう一度見たい」ではなく、「理解するためにもう一度見たい」なんですよね。
それって結局、考察系作品の術中にはまっているだけでは?とも思ってしまいます。
とは言え、自分も以前はエヴァが好きで、難解な内容を考察したりするのも好きでした。
ただ、今はもうこういうタイプの作品はお腹いっぱいかなと。
平成の頃とは時代も違いますし、何より自分がまどマギに求めている面白さはそこではないんですよね。
TV版は一度見ただけでも話として面白く、その上で色々と考えられる作品だったと思っています。
なので「理解するためにもう一度見なければ」という今回の感覚には、どうもモヤモヤしてしまいます。
映画は興行収入のためにリピートさせる必要もあります。
まさに制作のその術中にもなっている気がしています。
純粋に面白ければもう一度観に行きたいと思うのですが、どうもモヤモヤしてしまうのです。
それでも良かったところ
もちろん良かったところもあります。
アニメーションはさすがクオリティが高かったです。
そして終盤の「まどかを円環と呼ぶな」「あんた悪魔なんでしょ」辺りのシーン。
あそこはBGMや演出の相乗効果もあり、目から汗が出ました。
ただ、今作でそこに至るまでもう少し掘り下げてほしかったと思いつつ、それでもこれまでの作品の積み重ねや映像作品としての画や劇伴など演出の力だと思います。
エンドロールの「彼方」もラストらしい曲で良かったです。
Kalafinaではく、FictionJunctionになったのは大人の事情で仕方ないとして、ClariSがいないのはちょっとまどマギ感がないなとも思いました。
結局、終わらせられないコンテンツになった感
自分はTV版をリアタイで見ていて、今でもTV版が至高だと思っています。
「叛逆」は実は自分にとっては蛇足で、好きではありません。
公開当初は賛否両論だった記憶があります。
それが時間が経つにつれて高く評価されるようになり、今では名作という意見の方が多い印象です。
自分も肯定派の意見から「なるほど」と思うところはあります。
なので、今回の「廻天」もその後は評価が変わっていくかもしれませんね。
(むしろ肯定的なファンがリピートして考察していき、叛逆みたいに評価は上がるように思います)
さらに続編が作られて、今回の描写や伏線がそこで回収されれば、「廻天はこのために必要だったのか」と評価が上がる可能性もあると思います。
まあ、続編を作るなら「廻天」と整合性を取って、今回の内容に意味があったように繋げてくるのは制作側として当然だとも思いますが。
自分自身の評価もまだ一度見ただけなので、今後変わるかもしれません。
現時点では視聴後は「叛逆」よりは面白かった……かも?
個人的にリアタイで叛逆を観たときは「え〜…(困惑)」と感じました。
元々TV版で完成されてるのにこれ以上何をするんだと思ってましたが。
少なくとも「叛逆」ラストで突然ほむらが悪魔になって終わるのが消化不良で、意外性やちゃぶ台をひっくり返すこと自体に目的を感じていたので、その後のアンサーを観られたので満足した部分はあります(描き方は別として)。
ただ、今作としては、結局まどかとほむらの関係性は進んでない、新キャラばかりに尺を置き、一体何の茶番を見せられてるんだ…とも感じました。
ラストやエンドロールで二人の関係性を描いているとも読み取れますが、二人がグッドなのかバッドなのかどうなのか、結局続編を作りやすくするため、どのようにも受け取れるような曖昧な逃げの終わり方に感じます。
しかもパンフでは「見る人それぞれの解釈で」というコメントもあったので、余計にその答え合わせを感じました。
ここはしっかり描いて終わらせてほしかったですね。
でも描いちゃうと作品が終わっちゃいますからね。
まどマギは映画だけではなく、ソシャゲやパチスロ、グッズなどもある大きなコンテンツになっています。
作る側も商売なので、人気がある限り続けたいのは分かります。
ただ、続けるためには終わらせられない。
でも物語としては、どこかで終わらせないといけない。
そのジレンマが見えてしまった気もします。
それは「叛逆」のときから既に感じていましたが、さらに終わらせられないコンテンツなったとつくづく感じます。
もう一度見れば評価が変わる可能性もあります。
ただ、その「理解するため」にまたお金を払って見に行くのも、なんか違うんだよなぁ……と。
ということで、今のところモヤモヤが残っているところです。
???「面白かったかどうかなんて、そんなに重要なのかい?
君たちはどうせ次も観に来るし、グッズも買い、ゲームやパチスロもやってくれる。
これだけお金を回収できるコンテンツを終わらせるなんて、非合理的じゃないか。」













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