リアルタイムで劇場で見ましたが、遅れてのエヴァQの感想です。
※この記事はシンエヴァ公開前の2017年時点のものです
破の感想は劇場版とBD版2つを書いていたのに、そういえばQは書いてなかったんですよね。
すっかり忘れていました。
まず当時の感想
▲劇場パンフレット
で、映画ですが最初は面食らいましたね。
でも以前の破の感想でも書きましたが、破がエンタメ作品として素晴らしかったので、逆にQでは落とすんじゃないかとも予想していたらその通りでしたw
まあ、庵野監督のことなので、Qの2部構成の前半ではそんな僕たちをどん底に落としてから後半で持ち上げるカタチにするのではないか、と思っていますw
▲以前の破の感想記事
世間の評価はやはり賛否両論。
破の反動やウソ予告があっただけにQは否の感想が多いのも仕方ないと思います。
でも自分としては先程のように、予想通り、庵野監督やりやがったwと言う感じで否定的じゃないんですよねw
そもそも破が庵野監督としては珍しくエンタメ作品として面白かったのが、逆に意外に感じましたw
そしてQは昔のエヴァのように謎だらけで暗く、ちゃぶ台をひっくり返したまま…むしろ投げっぱなしの作品だったと思いますw
自分はもうそれが庵野監督の作風だと思っていて、それをどう捉えるかは各人の好みだと思っていますw
…ただ、それでも今回のQは斜め上の展開過ぎたと思っていますがw
●Q=旧のリビルド
自分の印象としては、Q=”旧”劇場版のリビルドと感じました。
(シンエヴァはシン→新として対)
その理由に、Qは旧シリーズと似たような展開なんですよね。
カヲルとシンジとの絡みがテレビ版終盤に似ている、旧劇場版でも出てきた巨大綾波の頭が登場。
旧シリーズ:
カヲルと会う→
ドグマでカヲルと弐号機が降下→
初号機と弐号機が戦闘→
カヲルの首→
サードインパクト発動・停止→
赤い地にてシンジ、アスカのみで終了
Q:(順番は多少違うけど)
カヲルと会う→
ドグマでシンジとカヲルが13号機で降下→
13号機と弐号機が戦闘→
カヲルの首→
フォースインパクト発動・停止→
赤い地にてシンジ、アスカ、黒波で終了
といった感じなんですよね。
改めて観ての感想
買ったBDを久々に見直してみました。
BDはサントラ付きでした。
そもそもエヴァQは2012年11月公開でした。
…もう5年前かぁ。
「巨神兵東京に現わる 劇場版」
観てみると、そうそう「巨神兵東京に現わる 劇場版」と同時公開されたんでしたね。
こちらは上映時間を計ってみるとわずか10分。
ですが、この技術などもシン・ゴジラに繋がったことも考えると功績は大きかったでしょうね。
ちなみにシンゴジの第5形態は巨神兵ではないかという考察もあったりしますね。
もちろん真偽は不明で視聴者が想像の余地で楽しむしかなく、そうした解釈もまた面白いのですが、庵野監督の各作品でのテーマややりたいことに共通した部分があるように感じられます。
で、エヴァQ
冒頭から360度グリグリ動くエヴァ3DCGは凄い。
ナディアの音楽がかかるのは監督の趣味やファンサービスもあるんでしょうかw
この開幕6分は映画公開前に日テレで放送されたのでした。
シンエヴァでも何かやるのかなぁ。
(0706作戦としてやりましたね)
にしても、なんでアスカが旧劇場版の傷痕と同じか不明。
旧劇場版とのパラレル世界なのか、繰り返し起きている世界なのかなど、散々考察もされてますが、結局推測するだけの材料が不足しているんですよね、特にQはw
物語は始まり、何も説明しない大人たち。
冒頭からシンジ君は意味不明→それを観ている我々も意味不明。
まさに我々の感情とシンジがシンクロしますw
それにしても破のQ予告で誰がこんな斜め上の展開を予測できただろうかw
音楽がめっちゃカッコイイ。ナディアのノーチラス号のBGM!
破の新曲も大好きなんですけど、QのBGMは全般的に硬派でカッコイイ。
ちなみにゴジエヴァ交響楽に行って生演奏も聴きましたが、Qのエレキギターも良いですね。
→【ネタバレあり】「ゴジエヴァ交響楽」感想。ファンサービス旺盛で目から汗が(´;ω;`)(1日目昼の部)
そういえばゴジエヴァ交響楽は年末にCD出るみたいです。
ヴンダー始めとする艦隊が出てきますが、何故これら艦隊が突如登場するのかを考えると、監督の好みもあるのかなぁとも感じちゃいますw
でも、これまでの世界観ではエヴァの世界に広がりがなくなってきているので、14年後にすればリセットじゃないけど新しい世界観を展開できるからかなと思っています。
カラー10周年の冊子にエヴァの今後の展開についても語られていましたし。この辺りは記事後編にも書きます)
さて、ヴンダーで使徒を倒して25分経過。
戦闘が落ち着いてようやく大人たちと会話すると
・シンジと初号機のシンクロ率は0%
・エヴァの呪縛がある
・綾波は消えてS-DATが残る
もう破の感動は何だったんだ!と感じさせられますよねw
こんな何も説明もしないブラック企業からは抜け出したくなりますよねw
あぁ、なるほど、社会風刺として表現したかったのか!←え
黒波とカヲルが登場。
いつものラッキースケベ発動。
久々に金曜ロードショウで見直したけど、これで四度目ですよ、碇シンジ君。
フォースラッキースケベ発動#エヴァQ#金曜ロードショー pic.twitter.com/4G6NO8d2BF
— オグヘイ (@oguhei3) January 29, 2021
カヲルとのピアノの連弾という日常から、鈴原トウジの名前があるシャツを見てハッとするシンジ。
カヲルに真相を聞きます。
14年間の空白の説明。
つくづく破のラストの行動や感動は一体何だったのかw
庵野監督からすればしてやったり感なだろうなぁw
自らを人工的に進化させる儀式→人類補完計画と呼んでいた。
人類補完計画は何なのか、作中で名言されていますね(ん、新劇場版では初??)。
S-DATの数字は28。
エヴァ13号機登場。
そもそもネルフには誰もゲンドウと冬月以外姿が見えませんが、誰が整備とか行ってるんでしょうかねぇ。
冬月と将棋を指すシーン。
過去の写真に映っている人物、マリに似ています。
→過去記事:後編【ネタバレあり】漫画「新世紀エヴァンゲリオン」全巻感想。マリの秘密、エヴァ本来のテーマとは
冬月のセリフ
・ユイは初号機に取り込まれている、制御システムになっている
・綾波も初号機の中に保存されている
これ、何気に作中で明言されたんですよね。
テレビ版ではそれっぽく表現、情報を出しただけで明言はしてなかった記憶です。
新劇場版はココで名言したことはポイントだと思います。
巨大綾波の首(リリスの首)を見つめるゲンドウ。
カヲルからの真相、冬月との会話、黒波とのやり取りから精神的にまいっていくシンジ。
やはり大まかな展開も旧シリーズと似ている感じがします。
redoのタイトル表示。
redoとは「やり直す」の意味。
Qは旧シリーズをリビルド、やり直すという意味にも感じます。
Qのシンジ君の名言「ヤリを使ってやり直す!」
考察サイトでありますが、それぞれ旧シリーズ、新劇場版で(not)の有無(人物が取る選択)で展開が変わっているというものがありますね。
なるほどなぁ。
ロンギヌスの槍と
カシウスの槍←new!
また新しいワードキターw
(何処まで視聴者を混乱させるのかw)
弐号機との対決。
ファンネルまで装備した13号機。
槍がおかしいと異変に気付くカヲル、抜くのをやめようシンジ君と。
しかし言うことを聞かずシンジは独断決行。
結果、フォースインパクト発動(アチャー
大人たちは何も説明しないし、シンジは自分勝手w
…破のキャラたちの性格は良かったのにこの落差はすさまじいw
カヲル「これは君の望む世界ではなかった。縁があればまた会える」。
先程の選択肢やエヴァは繰り返しの物語のことを言っているんでしょうかねぇ。
ラスト。
「助けてくれないんだ私のこと。また、黙ってる。」
旧劇場版のアスカを思わせるセリフですね。
●次回予告
「生きる気力を失ったまま放浪を続ける碇シンジ。
たどり着いた場所が彼に希望を与える。
ついに発動する補完計画。
ファイナルインパクト阻止のため、最後の決戦を挑むヴィレ。
空を裂くブンダー!
赤い大地を疾走する、エヴァ8+2号機!
次回、シン・エヴァンゲリオン劇場版:‖
さぁーて最後まで、サービスサービスぅ!」
Q予告の前科アリ、もはや誰もこの予告を信じていないに一票w
でも勝手な予想(希望)ですが、シンエヴァは14年間の空白(Qのウソ予告)と、このシンの予告内容、両方を内包した作品になるような気がしています。
記事後編はこちら
→【後編】「ヱヴァQ」感想と考察その2。そしてシンエヴァの予想と思うこと【ネタバレあり】。
※2021年3月12日追記—————————————-
シンエヴァを視聴して、やはりエヴァ破で上げ、エヴァQで下げたのは意図的だったのを確信しましたw
その理由も書いた、以下シンエヴァ感想をご覧ください。
※2021年4月追記—————————————-
更にシンエヴァやエヴァをもっと知れる、楽しむためのアイテム11つを紹介してみました。
良かったらこちらもご覧ください。