アニメ「青春ブタ野郎」シリーズが面白い(ネタバレなし)

元々名前にインパクトがあって知っていました。

が、名前に嫌悪感や、アニメ紹介画像を見るとバニーガール美少女が写っていたりと、
またラノベ原作特有のハーレムアニメかと見ていませんでした。

たまたま、それでも「騙されたと思って見てみて」と薦められ、々見始めたのです。
そうしたらもう面白くて一気見してしまった程です。

もちろんラノベ特有の独特のセリフ回し、主人公の周りは美少女だらけ、ということで、好き嫌いは仕方ありません。

けども、特にストーリーが良いのです。
偏見ですが、確かにラノベは男性が好みそうなハーレムや俺ツエー、なろう系な話が多いと思いますが、
この作品はそうした面白さが本質ではなく、映画やドラマなど同様の普遍的な面白さがあるのです。
それが何かはまだ言いません(後述)。

ネタバレはしたくなく、先入観なしで見てほしいので、まずここまでで「騙されて見てやろう」という人はぜひ見てみてください。
今だとAmazonプライムやNetflixで見ることができます。

ただ、見る順番は非常に注意です。
同じ内容のタイトルが多くあります。

以下の順番で見ることが強く推奨です。

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(テレビ放送13話)
青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(劇場版)
青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない(劇場版)
青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない(劇場版)

特に面白いのは「ゆめみる少女の夢を見ない」なのですが、こちらは「バニーガール先輩の夢を見ない」を見ること前提で作られています。
見ておかないとちんぷんかんぷんです。
なので、先に「バニーガール先輩の夢を見ない」を見ておきましょう。

ここからちょいネタバレ。

何が面白いか。

一番は物語です。

現実の思春期時代によくある心理問題をテーマとしています。
例えば恋愛、友人関係、親子関係、空気を読む、いじめ、ひきこもり、スマホ、劣等感、進学などの問題が出てきます。
作中ではそれらを都市伝説のように「思春期症候群」として、SF要素を入れ、様々な問題が発生し、主人公が解決していくものです。
世界観としてはリアリティに少しSFを足したようなもので、完全西洋RPGなど、現実と乖離したものではありません。

ある意味ではギャルゲーにありがちな、多くの美少女キャラを主人公が攻略・解決しているとも言えますが、
単に主人公がモテて終わりというわけではありません。
思春期特有の心理問題を扱っていることに意義がある作品に感じています。

そして魅力的なのは、ちょっと不思議な世界観、キャラのセリフの掛け合い、作画、演出、舞台は神奈川の藤沢市、歌(特にED)です。

キャラのセリフの掛け合いは好みもありますが、ウィットに富んだやり取りが特徴です。
そして無駄なセリフやシーンもありません。

作画は綺麗で藤沢など海や夕方の描写が非常に綺麗です。
聖地巡礼したくなるほどです。

私も色んなアニメを見ていますが、演出やテンポも良く、見ていてダルいなどもありません。

作品のイメージは「君の名は。」に少し近い印象です。

SFチックな要素は量子力学やシュレディンガーの猫などの単語が出てきますが(作中で説明あり)、雰囲気でなんとなくそんなものだなと楽しめば良いと思います。
ただ、それらの単語も聞いたことがなく、全く馴染みない人だと話が難しく感じるかもしれません。
特に「ゆめみる少女の夢を見ない」は、「物語が難しい」と言っている人もいるようです。
この辺りは少し視聴者のそうした知識も問われるのかもしれません。
別作品の「シュタインズ・ゲート」をプレイ・見ていた人なら溶け込みやすいのでは、と思います。

何がどう面白いかはネタバレになるので控えます。
ただ、感動と人に優しくなれる、リアルの問題も取り入れており、非常に素晴らしい作品です。

もっと早く見ておけば良かったと、タイトルや先入観で見ていなかった過去の自分をブン殴ってやりたいくらいですw

そして現在2025年7月から新作「青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない」が始まりました。
私は原作のライトノベルは読んでいないので、本放送が楽しみです。

騙されたと思ってせめて3話まで見てみてください。