オグヘイのチラシの裏

ゲーム「Ghost of Tsushima」クリアしての感想。とにかく素晴らしく、これが海外メーカー制作だ…と…!?

ようやくGhost of Tsushima(以下ツシマ)をクリアしました。

最初はサブクエストもこなしていたけど、後半はメインクエストのみ進めてようやくクリアしました。

今更ながら私が語るまでもないけど簡単に感想を書いていきます。

※注:ネタバレがありますのでご注意ください
 

PV

 

元々このゲームは「ちょっと気になってたけど買うまででもないかなぁ」と思ってたけど、このPV見てやられましたねw
イイセンスだw
 

実況動画

 

実況動画の1回目です。
計10回、クリアまで配信しています。
 

良かったところ

いやあ、ハッキリ言って、ほぼ全てが良く、素晴らしいです。
 

世界観や作り込み


 

まず元寇をテーマにしているの目のつけどころが良いですね。
日本人が制作する作品でもこのチョイスは出てこないですよねぇ。

細かい設定やディティールまで真っ向からこだわっています。
 

シナリオ※ネタバレあり

※注:ネタバレがありますのでご注意ください

主人公・境井仁がモンゴル勢に立ち向かっていく中で、冥人(くろうど)となっていくシナリオが素晴らしいです。
多勢のモンゴル勢に立ち向かうために冥人の隠密な戦い方をしていくのが、ゲーム的にもシナリオ的にもシンクロしていて良いのです。

隠れながら敵を倒す面白さは他ゲームでも保証済みですが、オープンワールドということもあり、戦い方も正々堂々真っ向勝負からの一騎打ちなどプレイヤーの好きに進められるのも良いですね。
ただ、それで進めていくのは厳しいわけです。
そこで冥人の戦い方になるわけですが、シナリオにもシンクロしていく作りが上手ですね。
 

武士といえば正々堂々と戦うのが誇り・誉れでありますが、仁は民を守るため、闇討ちやいずれ毒も使うようになるわけです。
そして叔父の志村からは反発を買い、後半では謀反人となってしまいます。
そのときの志村とのやり取りもあまりに日本的です。

志村は帝から謀反となる仁を助けるため、これまで協力してくれていた”ゆな”のせいにしろと言ってきます。
この場面はまさに今の日本の組織やドラマ・半沢直樹にも通じるところがあって面白かったですね。

そして最後、ハーンを倒したあと、志村と再会。
そこで勝負に勝った仁(主人公)に究極の二択が出てきます。

「誉れのために殺してくれ」と仁に頼む志村。
殺す・殺さないの選択肢です。

どちらを選んでも物語に違和感がなくて自然な内容ですし、ユーザーは選択に悩みますし、作りが上手だなぁと思いました。
 

キャラクターの魅力

イケメン美女が出てこないゲームなのですが、そんじょそこらのゲームよりも魅力あるキャラクターが多いですね。

ゆな:声優さんの演技が良いですねー。
皮肉の言い方などすごく良いですw
 

石川先生:千葉繁さんボイスの老害っぷりたまらないですw

プレイヤーと石川先生のファーストコンタクトがこれ
石川先生「仁よ、あの崖を登るしか道がないのだが登れるか」
仁殿は言われた通りに崖のぼり。そこに裏から歩いてくる石川先生。
仁殿「崖を登るしか道がなかったのでは」
石川先生「お主を鍛えただけだ」
プレイヤーと仁殿の「何だコイツ」という心情が一致する。

引用:https://www.shachikudayo.com/entry/2020/07/26/tusima
 

政子:「我が一族の仇!ウワアアアアアアアアアッ!」
猪突猛進っぷりがたまらないですw
 

グラフィック

すごく綺麗で、日本の景色や四季を綺麗に表現、紅葉や雪の表現などPS4最高峰なのではないかと思います。

かなりリアルなグラフィックですが、それでも紅葉の表現などを見ると、単にリアルではなくビジュアル重視で、落ち葉が過剰に多かったりするのですが、それはこれで英断だと思いました。
 

冥人の型を使うとモノクロになるが、敵を斬ったときの赤になる演出も最高。
 

また、3Dだけでなく色彩や琵琶法師の演出など2Dイラストも素晴らしいですね。
 

UI

世界観に没頭できるように極力シンプルにしている作りです。

特にアイディアとして、目的地への方向を示す場合、タッチパッドをスライドさせる操作なのですが、画面中に風が吹きます。
その風の吹き先が目的地なのですが、アイディアがすごいですね。
 

ストレスフリーな作り

オープンワールドでグラフィックも綺麗なのにロードが少なく、かなり短いです。
ファストトラベル時のロードは最初はほとんどないです。
ゲームが進むとロードは長くなりますが、他のゲームよりも断然短いです。
 

ゲームで死んだり失敗してもちょっと前の地点からやり直しのは最近のゲームでは当たり前ですがやはり快適です。

操作方法もゲーム導入や、途中で新しい技など覚えたときなど説明してくれますが、全く説明がない場所でもUI、画面を見れば直感的に分かるところもすごいです。
例)ボタン長押し、ボタン連打など

説明書を読まなくても直感的に分かって遊べるのは良いゲームです。
 

気になったところ

目的地が分かりづらいところがある

風を吹かせれば目的地の方向を教えてくれるのですが、それでも場所によっては高低差や暗かったりと分かりづらいところもありましたね。
個人的にこの辺りは第二段階のヒントなどが欲しかったですね。
 

町などのミニマップがほしかった

町などは小マップがほしかったですね。
武具屋やどこに誰がいるかなど場所を見て覚えるのしかないので分かりづらいですね。
 

総評

本当に素晴らしいゲームでした。
サブクエストなどボリューム多くもっと遊べるのですが、とりあえず後半はメインクエストだけクリアして感想を書きました。

この素晴らしさはゲームオブザイヤー(GOTY)受賞候補ですね。

日本を舞台にどストレートな真っ向勝負、硬派に作り切っているのはすごいです。
最近の日本を舞台としたゲームは武将の女体化やパロディやギャグで誤魔化す変化球なゲームが多く、ここまで真っ向勝負の硬派なゲームは作れないのではないでしょうか。
とてもじゃないですが、外国の人が作ったとは思えない日本を舞台にしたゲームです。

是非日本人ならプレイする価値があるゲームです。
 

無料のアップデートで多人数で遊べる

今秋、完全別ゲーとも言える複数人オンラインプレイで共闘が楽しめる無料アップデートもすごいですね。
一人用でもこれだけ面白いゲームなのに、オンラインで複数人遊べるとなるともう非の打ち所がないですねw
…ちょっと世界観が完全なフィクションモノになっているのが気になりますがw