デザイン未経験者・超初心者のためへの上達方法「デザインとは」第1回
私はもう16年程デザイン関係の仕事をしてまして、2年前からフリーランスになりました。
ブログでは趣味のことをメインに書いていましたが、折角なのでデザイン関係のことも書いていこうと思います。
では何を書くかと考え、私のこれまでの経験から、自分なりのデザイン未経験者のためのワンランク上達記事にしようと思いました。
これまで培った知識や経験は商売道具の種なのですが、今の時代はそれを隠すものではなく共有する時代とも思っています。
なので、記事が良かったらシェアしていただけると嬉しいですね。
もちろん私もまだまだデザイナーとして毎日精進中な身ですが、それでもデザインを仕事にしてご飯を食べている身なので少なからず参考になるかもしれません。
非デザイナーの方、未経験の方、これから勉強しようとしている方、ブログやツイッターなどの画像を作成している方など、何かしらのお役やにヒントなったら幸いです。
カンタンに自己紹介
私は会社員時代はDTP→Web→ゲーム(ソーシャル)と業界も変わり、運も良かったのか、自分のやりたいこと・時代に即したキャリアアップが出来たように思います。
フリーランスになった今ではこれまでの幅広い経験やスキルを仕事にし、最近では動画系のお仕事も始めています。
私のこれまでの仕事の作品については、特に不特定多数が見るWeb上では権利上非公開にしているものが多いですが、大多数の人が知っている媒体や人気コンテンツの仕事に携われたことは、自分の中でも良い経験や実績、スキルアップになったと思っています(実際は中小企業で自分の裁量が大きい仕事の方がスキルアップに繋がったと感じていますが…w)。
私のポートフォリオサイト
→https://oguhei-design.net/
ともあれクリエイターは作ってナンボですから、やはり公開できる作品をもっと増やしていきたいですね。
「デザイン」とは
まず、私はデザインとは「目的を達成するための手段」と考えています。
Wikipediaや大辞泉でも
デザイン(英語: design)とは、審美性を根源にもつ計画的行為の全般を指すものである。意匠。設計。創意工夫。
また、オブジェクト、システム、 図画、設計図、回路、パターンなど)を構築するための計画、または作成する行為など、「デザイン」はさまざまな分野で異なった意味として用いられている
引用:Wikipedia
建築・工業製品・服飾・商業美術などの分野で、実用面などを考慮して造形作品を意匠すること。
引用:デジタル大辞泉
と書かれています。
つまり、デザインは事業計画やプロジェクトに沿ったものを作ることであり、自分本位に好きなものを作ることではないということです。
プロジェクト成功のためやクライアント、エンドユーザーが求めているものを作る・表現するための手段なわけです。
自分が好きなように作るものは「アート」です。
なので、デザインとアートは違うものという認識が必要だと思います。
デザイナーの種類
デザイナーと言っても今のご時世、グラフィックデザイナー、DTPデザイナー、Webデザイナー、UIデザイナー、プロダクトデザイナー、ファッションデザイナーなど、業界や職種も多彩にあります。
この中で、私が経験してきたDTP、Web、UIデザインを主軸に書いていきます。
とは言え、基礎の部分は全てのデザインに共通するものだと思います。
なお、上記の職種について簡単に説明すると
グラフィック:紙媒体、ゲームなど。業界や場面、企業によって様々な使われた方がされている
DTP:デスクトップパブリッシングの略で、要は紙媒体のこと
Web:ホームページのデザイン
UI:主にアプリやゲームなどユーザーが操作する画面のレイアウトのこと。UIはユーザーインターフェースの略
UX:UIを含めたユーザー体験も含めたデザイン。UXはユーザーエクスペリエンスの略
プロダクト:主に立体物、工業製品のこと
です。
ちなみにデザイナーとイラストレーターを混同する人もいますが違います。
イラストレーターはキャラクターを描く仕事です。
ちなみにデザイナーでイラストを描けない人も多くいて、私も苦手な一人ですw
私が考える良いデザインとは
デザインは「目的を達成するための手段」と書きました。
プロジェクトの成功するための表現ができるのが良いデザインだと考えます。
おそらく素人の方や一般的に良いデザインとは「センスが良く、オシャレでカッコイイモノ」と考えるかもしれませんが、それはあくまで表現の一つです。
なので、求められているデザイン(クライアントの要望やターゲットのユーザー)が
例えば
・リーズナブルな牛丼店
・庶民的な安価なファミリー層中心のスーパー
・小学生男子や女子のおもちゃのパッケージ
だとしたらどうでしょうか。
出典:https://www.yoshinoya.com/, https://www.matsuyafoods.co.jp/, https://www.sukiya.jp/
ユーザーのターゲット層が若者~中高年の男性、安価な牛丼を求めているお店なのに、その中のデザインの色合いがシックなモノトーンで構成されていたり、フォントがスタイリッシュな英字で構成されていたらイメージに合っていなく、そのお店やプロジェクトが求めている(一般的な)成功=集客=売上に繋がりません。
ファミレスなら家族が安心してお店に入りやすく居心地が良い色使いやデザインにする必要がありますし、そのプロジェクトや媒体、業界など、要所要所でそれぞれ求められているデザインが違うということです。
ですから、クライアントやプロジェクトの意図やコンセプトで、例えば「何十年前の古くて今で言うダサめのデザインにしてほしい」と言われたらそれを作るのが正解になります。
エイプリルフールネタのWebデザインでも見られる、何十年も前のようなホームページのデザインなどありますね。
他ですと、Youtubeのサムネール画像。
出典:https://www.youtube.com/user/HikakinTV
いわゆるデザイン的にオシャレでカッコイイかというとそうでないものが多いですよね。
ですが、そのYoutubeのサムネール画像の目的は何でしょうか。
それは数多くあるYoutubeの動画から、目に付きやすく、興味を持ってもらい、タップして動画を見てもらい、再生回数を上げることが目的なわけです。
そのためにキャッチーな文字を大きめにし、目に付きやすい視認性が良い色使いのものが多いわけです。
また、Youtuberそのもののイメージ像もあり、ファミリー層がターゲットならば万人に受け入れやすいフォントや色使いにしていることもあります。
サムネール画像もそれ単体でデザイン的にオシャレでカッコイイ画像に作るのは良いとしても、結果それでクリック率が低いのであればNGなわけです。
しかし、例えばビジュアル系ロックバンドなどでしたらまた話は変わり、バンドのイメージに沿ったデザインにすると思います。
出典:https://www.youtube.com/user/LUNASEACHANNEL/videos
クリック率を大事にするか、それともビジュアルやイメージを大事にするか、何処に重きを置くか変わってくるわけです。
なので、制作する際に何のためのデザインか、何が目的か、ゴールは何処なのか、きちんと把握しておく必要があります。
このようにデザインとは自分の好き勝手にするものでもなく、ただセンスが良く、オシャレでカッコイイモノを作れば良いわけではなく、その目的に沿ったデザインを行うことが正解なわけです。
センスが良いデザインとは
とは言っても、それでも一般的にセンスが良いデザインというのは、皆共通認識であると思います。
やはり素人とプロだったり、経験の有無、はたまた天才的な才能でセンスというものは存在すると思います。
その違いは何なのでしょうか。
私も特段センスが良いわけではないですが、デザインを始める前と今では雲泥の差があり、経験により上達したと思っています。
そのセンスとは何処なのかというと、以下の3つのポイントがあると思います。
①レイアウト
②カラー
③フォント
です。
この3点の使い方を意識することでデザインの上達ができると思います。
続きは第2回で書いていきます。
なお、私のポートフォリオサイト(作品集)はこちらです。
→https://oguhei-design.net/
技術評論社
売り上げランキング: 90,466
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません