「新装版 ストリートファイターZERO2 さくらがんばる！」を買いました。
これまでの単行本も持っているので買うかどうか迷いましたが、最終章・卒業が初収録とのことで買うことにしたのです。
外観
▲背表紙
サイズはA5判。
手で押さえているので分かると思いますが、結構厚いｗ
だけど完全版（一番上の写真の右）と比べると、紙質は違うようで重さは全然軽いです。
完全版よりは紙質は落ちるかな…？
▲裏表紙
ストリートファイター アニバーサリコレクション インターナショナル（国内版）の宣伝の帯。
ZERO2、ZERO3にさくらが登場。
アニコレ国内版はやっと来月に出ますねｗ
内容
ストリートファイターZERO2で初登場した「さくら」を主人公にした漫画です。
昔、ゲーメストというアーケードゲーム専門誌がありましたが、その同じ出版社の新声社からコミックゲーメストという漫画専門誌があり、そこで1996～1997年にさくらがんばる！は連載されていました。
後に完全版も出ましたが、今回ストリートファイター30周年ということもあって復刊ドットコムから発売されたようです。
新装版の収録内容
番外編、特別編は完全版での収録作品。
最終章・卒業は同人誌として出ていたらしいですが、今回商業作品では初収録とのことです。
感想・面白さ
実は自分はコミックゲーメストは読んでいなかったのですが、さくらがんばる！は面白いと聞きました。
単行本を薦められた当初は表紙を見て「ギャルゲーみたいなイメージがあってどうかなぁ…」と思っていましたが、実際に読んでみるとこれがまた素晴らしい内容でした。
まず、ゲームではあまり語られていなかったさくらのイメージが変わりました。
可愛さ、萌え、お色気といった軟派な内容で描くのではなく、爽やかな清々しいキャラクター描写になっているんですよね。
素直で真っ直ぐです。
これは中平先生と編集者の方によるオリジナル（？）のキャラクター付けだったかもしれませんが、英断だったと思います。
その内容があまりに良かったため、カプコン公式設定にもなったのは納得です。
漫画で初登場したかりんも見どころで、主人公系のキャラクターにライバルがいると引き立つものですが、その魅力があってゲームに逆輸入された程でした。
ゲームで既に登場しているダンやケンなどとの絡みも良く、ギャグやほのぼの感もありつつも、格闘シーンが見どころで1ページ丸々使っての必殺技を出しているコマは迫力があります。
格闘シーンは単に闘うだけではなく、キャラの心理描写が良いですね。
あと、もちろんちゃんとゲーム中の動きを再現しているところもニヤリとします。
ケン、元、そしてリュウとの対決シーンが好きです。
番外編ではKOFの京も出てくるのが見どころですし、そして今回初収録の最終章は良かったです。
実はこの最終章、読むか読まないかで購入をちょっと迷っていたのですがｗ
でも、さすが中平先生、納得のいく内容で安心しました。
ありがとうございました。
総評・まとめ
さくらが憧れの人、リュウを追いかけて成長していく様が良かったですね。
個人的にさくらはZEROシリーズ、特に初登場のZERO2が一番好きです。
まさにこのコマが表現していますが、さくらはその短くも濃い青春時代を全力疾走していくことに価値があるキャラクターだと思うので…。
そういえばZERO2でさくらが登場したときは賛否両論あった記憶がありましたが、この漫画でイメージが変わった人も多いと思います。
自分も漫画を読んでから自分はZEROシリーズではさくらも使うことが多くなりましたし。
おそらく昔ながらの格ゲー好き、ストリートファイター好きの人は既に読んだことがあると思いますが、もし読んだことがない人がいたらオススメです。
昔からゲームのコミック化は多いですが、これだけキャラクターの魅力を活かした素晴らしい作品は少ないかなと思います。
「あのひと」が闘い続ける限り
「あのひと」が目標で あり続ける限りどこにいても何をしても
あたしは いつまでも「ストリートファイター」です！
引用:作中より
何でもそうですが、例え姿や形が変わったとしても、自分の信じる心の内が大事だと思います。
清々しい爽やかな感動を与えてくれる素晴らしい漫画だと感じました。
漫画本編のネタバレはあまりしませんが、
そこは自分で……確かみてみろ！（中平先生ゴメンナサイ）
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