先日の記事で「Street Fighter 30th Anniversary Collection」(以下30thアニコレ)、日本発売はどうなる?と書きましたが、無事日本でも発売となりました!
公式サイト→http://www.capcom.co.jp/game/content/streetfighter/30ac/
いやー、10年前のスト2HDリミックス日本未発売の件もあって心配でしたが、これは朗報でした!
追記2018/3/22:
国内版が発売延期になりましたが、それに合わせてPVが削除されたようですね…。
さらに朗報!オンラインは多人数部屋あり!
対戦がメインのゲームですが、オンライン対戦は多人数部屋があると予想できますね。
スト2HDやヴァンパイアリザレクションのような仕様でしょうかね?
▲画面はPS3版スト2HDリミックスの6人部屋(誰も人が入っていないけど)
上2つには対戦プレイヤー2人の名前、下には順番待ちの人が表示。
勝った方が勝ち抜けで引き続き対戦できて、順番待ちしている人が上に繰り上がっていき、その順番待ちしている間は対戦を観戦できるというまさにゲーセンのような仕様。
これはウル2にはなかったので嬉しいですね。
……だが、しかし…海外版の収録のみであった
よくゲームタイトルを見ると、先日発表された海外版と違って「ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル」と、インターナショナルが追記されてますね。
そして日本版公式サイトを見てみると海外版の収録と書かれています。
なるほど…てっきり自分は日本発売をするなら、内容は国内版を収録すると思っていたので、まさかの「海外版のみの収録」になるとは予想外でしたね…。
個人的にこれはかなりのショックで、発表初日はいつも以上にお酒のペースが進んでしまいましたw ヤケ酒w
……それにしても…歴史は繰り返す……なのか…。
とは言え、RPGやアドベンチャーと違ってアクション系のゲームは言語が分からなくても遊べるジャンルなので、中にはそれだけでも十分という人もいたりもしますが…。
……でも自分は残念です。
それはやはりオリジナルの国内版を収録してほしいからなんですよね。
そもそも日本のゲームでもありますし…。
それに内容が海外版であっても、ごく普通に考えて、日本で発売するならローカライズ(翻訳)するのは当たり前のことだと思うんですけど皆さんはどう思われるでしょうか…?
この辺りの問題、前記事でも書きましたが、現在ストリートファイターの版権はアメリカにあるみたいなので色々と大人の事情があるんでしょうね…。
国内版と海外版の違い
ともあれ、気になる国内版と海外版の違いについて書いてみます。
全部英語表記
当然ですが、日本語が英語になっています。
キモとなる対戦には影響ないですが、対戦後の勝ちゼリフやエンディングなどで大きく占める部分でしょうか。
ただ、スト2の有名な勝ちゼリフ
「しょうりゅうけんを やぶらなければ おまえにかちめはない!」は以下に。
シェンロン?? オラ、ワクワクすっぞ!…元は誤訳らしいw
「くにへかえるんだな おまえには かぞくがいるだろう」
出典:http://gehard-matome.com/
▲画像はスーファミ版
「GO HOME AND BE A FAMILY MAN!」
と英語になっているわけです。
こういったセリフ部分、オリジナルを堪能できないのはちょっと悲しいですねw
なお、PVを見るとスト3 3rdの場合、対戦前のスーパーアーツセレクトも英語になっているようです。
PS3のスト3 3rdOE(オンラインエディション)では、スーパーアーツセレクト画面は日本語表記、勝ちゼリフやエンディングなどは英語表記という謎仕様なのでした…。
…まあ、うーん、この辺りは前向きに考えれば…英語の勉強になるんでしょうか…?w
●国内と海外版の名称の違い
単純に英語になっているだけじゃなくて、ゲームタイトルではストZEROが海外名では「ALPHA」になっています。
また、これは有名で知っている人もいると思いますが、キャラの名前が君の名はよろしく「入れ替わってるー!?」。
ベガ → バイソン
バイソン → バルログ
バルログ → ベガ
です。
なお、その理由は元々バイソンの名前が某実在ボクサーに似ているからとの理由だったようです。
…今の若い子はそのボクサー知っているんだろうか…。
ちなみにゴウキはAKUMAになっています。
他、自分が知っているところでは、地味にスパ2(X)のキャミィのボイスで「スパイラルアロー」が「キャノンドリル」などに変わっていることです。
PVでも喋っていますね。
キャミィ使いの自分としてはちょっと悲しいw
スパ2Xについて
各タイトル、国内版と海外版で細かい違いはあるんでしょうけど、個人的に一番気になっているスパ2Xについて書いてみようと思います。
まずタイトルはロゴを見ると分かると思いますが、海外版だと「スーパーストリートファイター2ターボ」になっています。
なお、スパ2Xはリリースされてから20年も経つのに今だファンもいて、国内ゲーセンでも大会やなんと海外で大会も行われているほどの名作です。
最近ではスイッチで発売されたウル2が、そのXにプラスアルファした内容になっていて、自分はこの半年はよくウル2をプレイして当ブログで記事も書いています。
で、先日秋葉原にあるHeyというゲーセンにテレビ取材が入ったようです。
こちら、スパ2Xが1プレイ10円で遊べることもあって人気がありますよね。
お客様へ
【TV取材】
本日昼過ぎまでTV取材のため
『10円スパ2X』はお遊びいただけません。ご迷惑をおかけしますがご理解ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。
m(_ _)m#秋葉原Hey #akiba pic.twitter.com/Y1zxsHbWi0— 秋葉原Hey【超公式】タイトー (@Taito_Hey) 2017年12月15日
テレビ取材の内容はまだ不明。
ともあれスパ2Xの人気は今だ根強いからこそ、ちゃんと国内版を出してほしいとも思います。
日本版、海外版の違い
さて、正直自分は海外版についてはよく分からないのですが、ネットで調べてみました。
●その1:スピードが違う
ゲームスピード
日本版:1~4
海外版:0~3
という表記らしく、フリーセレクト時は1~3を選べるらしいです。
つまりあくまで表記の違いで、
日本版:2~4=海外版:1~3
というだけの話で、実質ゲームスピードは同じなんでしょうかね。
●その2:ザンギエフの一部技のスタン値が違う
ザンギエフの垂直ジャンプレバー入れ大Pの頭突き(ピヨらせやすい技)のスタン値が違うらしい。
●その3:南米版ではSザンギのバグあり
海外版と言ってもいくつか種類があるものですが(一般的に北米やヨーロッパなど)、南米版だとSザンギエフにバグがあり、リバーサルアトミックスープレックス(フライングパワーボムも同様?)はどの間合いでも吸い込んで投げることが可能らしいです。
なので、画面端にいても飛び道具をガードしてリバーサルで技を出せば吸い込んで投げてしまうらしいw(ただ、相手は地上にいないとダメみたい)
でも、これはあくまで南米版基盤のお話で、今回の30thアニコレはどの海外版準拠になるかは不明です。
●その4:この画像を確かみてみろ!
あとこれ、拾い物画像で使わせてもらいました。
出典元不明で、どのバージョンを言ってるか分からないけど(多分スパ2と予想)、こういった違いもあるようです。
まあ、実際はホントに細かい部分で対戦に大きな影響はなく、それくらいなら別に海外版でも良いじゃないかという人もいるかと思いますがw
●だが、しかし…海外大会は日本版Xを使用
スパ2Xは今でも海外でも大会が開かれていると書きましたが、その海外大会は海外故に海外版を使っているのだろうから、それ準拠でいいんじゃない?といった人もいそうですが、実はそれは違うようでした。
実際に海外大会に出場している方によると海外大会ではなんと日本版のXを使用しているらしいです。
※ただ、大会での名称は「スーパーターボ」といった海外名にしてるみたい
経験上、海外(アメリカ、フランス、カナダなど)の大規模な大会ですら(開催タイトル表記こそST《スーパーターボの略》と銘打ってはいるが)Xでみんな対戦してるのにね。
— Mつん (@Mattun_Ken) 2017年12月12日
で、2017年カナダカップの動画で確認してみると…
CanadaCupのCanadaCup 2017 Day 3をwww.twitch.tvから視聴する
※どうやら動画は削除されたようです(…大きな力が働いたか…?)
消される前の動画の状態では普通にバイソンはバイソン、ベガはベガという名前になっていました。
つまり海外の大会では日本版を使用していたということです、
なので、海外大会で日本版Xを使っているなら、30thアニコレは日本版Xも収録してほしかったと思ってしまいますね…。
なお、海外大会でわざわざ日本版Xを使用している理由までは分かりませんが、個人的な予想としては、現地の人にとっても日本版がオリジナルである、という認識があるからでは?と思います。
国内版収録のために
対戦できればそれでいいと言う人もいるかもしれませんが、自分はやっぱり国内版を収録してほしいなぁと思っています。
また、プラチナゲームズの神谷さんもツイートで憤慨していますね^^;
カプコンよ…ハムちゃんを見ろよ…国内リリースタイトルにもかかわらすアケアカで国内/海外バージョン同時収録したりしてんねんで…お前らの誇りはどこへ行ったんや…仮にも80年代黄金期を支えた老舗メーカーの誇りは…ストIIコレクションがオール海外版収録なんて…正気なんか…?
— 神谷英樹 Hideki Kamiya (@PG_kamiya) 2017年12月13日
カプコンよ…自分とこの大事なコンテンツやねんぞ…たくさん思い出を作ったユーザーも大勢おんのや…それを…俺たちに対して…海外版を丸投げて…ほんまにそれでええんか…?
— 神谷英樹 Hideki Kamiya (@PG_kamiya) 2017年12月13日
そう、このストリートファイターシリーズで思い出を作ったユーザーもたくさんいるハズですが、まさかの海外版のみの収録というのは悲しいところです…。
自分が子供の頃よく対戦してたライバル(もはや格ゲーは引退済み)にこの一件を伝えると、国内版なら買うけど海外版なら買わないと言っていました。
やっぱり当時の思い出にも価値があったり、これを機に久々に対戦してみたいということや、国内版=メモリアル盤といった認識もあるようです。
中にはこういった考え方の人もいるようですね。
国内版を収録しない理由は不明ですが、個人的な予想としては、版権がアメリカにあり、開発もおそらく海外メーカー、予算やコストの問題、メインの販売市場は海外に重きを置いている、といった大人の事情があるのかなぁと思っています。
しかし、全世界で大ヒットを巻き起こした格闘ゲームのパイオニア企業であり、そのオリジナルのタイトルが収録されないのは不思議な話だなぁと感じてしまいますね^^;
くしくも、ハムスターさんが過去格闘ゲームは国内/海外同時の仕様にしているにも関わらず、上場しているゲーム業界老舗の大企業がそれをできないというのは…。
…そもそもコレクションと謳うなら海外版と日本版両方収録してほしいとも言えますがw
あと、普通に企業・仕事として、ユーザー・客目線の商売であってほしいなぁと感じます。
もちろん自社の利益は大事ですが、やはりユーザー・客に喜んでもらえる商品やサービスってどんな仕事でも大事だと思うんです。小を捨てて大を取るのはビジネスとして正解でもあるんでしょうけど、ちょっと悲しく感じる一件でした。
最後に
前記事でも書きましたが、スパ2Xは相変わらずコンシューマー移植に関してはホント不遇の作品だなぁと思いましたね^^;
またしても完全版の納得がいくXが移植されないのかと…。
もちろんXだけじゃなく、ZEROやスト3など日本版を収録してほしい人はいると思います。
本気でストリートファイターが好きで、国内版を収録してもらいたい!という人はただ嘆くだけじゃなくて、行動で示していくのが大事かなと思います。
今はインターネットやSNSもありますし、そういった個人の主張が大事な時代になってきていると思います。
先程の神谷さんや下記ツイートの拡散、そしてメーカーに要望意見を送る方法もあるかと思います。
ここからカプコンに要望意見を送れます。ストリートファイター30thアニバーサリーコレクションの項目もあります。日本バージョンの収録を要望しました。https://t.co/PegMkTlRGG
— まっつカブ (@mattucub) 2017年12月15日
■カプコン家庭用ゲームに関するお問い合わせ
→https://www.capcom.co.jp/support/form_csgame/
良かったら当ブログの拡散もお願いしますm(_ _)m
…もしかしたら、まだ発売まで時間はあるし…何かが変わるかもしれません…。
メーカーに想いが届いたら嬉しいですね。
余談:企業の在り方とサイレントマジョリティー
この数年、ニュースで企業の炎上や、逆に客もクレーマーとして酷いといったニュースも目にする機会が増えましたが、今回の件はごく普通に、日本で発売する商品なら日本版であってほしいというだけのお話です。
最近は日本(企業)の力が落ちて、海外が伸びていることもあって色々考えさせられる部分もありますね。
また、以下の欅坂46の歌が今回の件も照らし合わせて聴いてみると面白いなぁと個人的に感じています。
2018/3/22追記
国内版が延期になった発表がありました。
【朗報くるー?】国内版「ストリートファイター30周年 アニバーサリーコレクション」が発売延期に
2018/5/31追記
また、秋発売との発表がありましね。
そちらについての記事も書いてみました。
→【秋発売】国内版「ストリートファイター30周年 アニバーサリーコレクション インターナショナル」で思うこと